Rebel 250に乗っているライダーがRebel 1100 T(レブル1100T)に乗ったらどんな印象を持つのでしょう?
今回は静岡県でRebel 250に乗り続けているライダーにRebel 1100 Tで走っていただき、その感想をお聞きすることにしました。
愛車「Rebel 250」に大満足
遠藤さんは静岡県でエンジニアとして働いている27歳。
ライダーだったお父さんの影響もあって普通二輪免許を取得。Rebel 250を購入して乗り続けています。
大型二輪免許は取得しましたが、Rebel 250に満足していたことから乗り換えはまったく考えていませんでした。
Rebel 250で1番気に入っているのはトルク感ですね。力強いけど主張が強すぎない。トコトコという鼓動感がちょうどいい感じ。心地よい加速感です。足付きや取り回しもがいい。 あとはカラーリングですね。あんまり他にはないマットカラーっていうところも気に入っています。 もう5、6年乗っていますが不満はないし、トラブルもありません。
そんな遠藤さんにRebel 1100 Tに乗ってみませんか?とお聞きしたところ「乗ってみたいです」と即答。
どうやらRebel 1100 Tに少なからず興味があったようです。
リッターバイクの威圧感がない
普段Rebel 250に乗っている遠藤さんですがRebel 1100 Tに跨っても違和感がなかったようです。
デザインやポジションが似ているから跨ってもすんなりと馴染んでくれますね。ただ、タンクとエンジンの幅が250よりもあるので、跨ったときのボリューム感は1100のほうがあります。
250はエンジンの周辺にスペースがありますが、1100はギッチリと詰め込まれている感じがしますね。迫力があります。
エンジンを始動しようとしたところで、細かい部分がRebel 250と違っていることに気が付きました。
メインスイッチの位置がエンジンの後ろなんですね。Rebel 250は前のほうにあるので最初はどこにキーがあるのか探してしまいました。
セルボタンがキルスイッチの下側になっていることもはじめて知りました。1100のほうが合理的な感じがします。
DCTの操作を確認したら、いよいよ試乗開始です。
250とは違った意味で乗りやすい
まずは交通量の少ない道路で慣熟走行。
リッターバイクで公道を走るのは初めてなのに危なげなく走れるのは、遠藤さんが基本に忠実な運転をしているからだけではなく、Rebel 1100 Tが安定していて乗りやすいバイクということも関係しているようです。
少し走って戻ってきたときはヘルメットの中で笑顔になっていました。
少し乗っただけでも面白いですね。もっと広い道路を走ってみたいです。
ということで国道1号線のパイパスを走ってみることに。
本線への合流ではスロットルを大きく開けてリッターバイクのパワーを楽しんでいる様子。
広い道路は更にパワーの違いがわかったということでした。
トルクがあるから楽しいですね。余裕があるし、加減速も思いのまま。安定感も高くてドッシリしています。250とは違う世界でした。
もう少し違う道も走ってみたいということで日本平パークウエイに移動。
パワーがあるおかげで登り坂をまったく感じさせずに加速していきます。
バイクが大きくなってもコーナーリング性能が悪くなるようなことはないんですね。ハンドリングにも重さがなく軽快そのもの。そのうえでパワーがあるから、バイクをライディングする楽しさが増しているような感じです。
休憩するたびに気になった点をチェックしたり写真などを撮っていました。
記録を残していくあたりがエンジニアっぽいなと思ったら、後でバイク乗りのお父さんに自慢するんだとか。
日本平を降りて再びストリートに戻ってからはDCTが自動的にシフトアップ、シフトダウンをしてくれるのでリラックスして走れた様子。
DCTっていいですね。走っていて違和感もないし、思った通りの変速をしてくれる。ロングツーリングに行ってみたくなりました。
半日の試乗を終えた遠藤さんはRebel 1100 Tをかなり気に入った様子です。
同じRebelでも250と1100でこんなに違うとは思っていませんでした。今までRebel 250に満足していたので別なバイクに買い替えようと思ったことはなかったんですが、今回Rebel 1100 Tに乗ってみて欲しくなってしまいました。
250で十分というこれまでのバイク観が変わるほど、Rebel 1100 Tが魅力的だったということなのかもしれません。
ただ、軽快に走ることができるRebel 250の楽しさは変わりませんし、愛着が薄れることもありません。
つまり遠藤さんの頭を悩ませているのは、Rebel 1100 Tを増車するかどうかということのようです。
【文/後藤武(外部ライター)】