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バイクツーリングっていくらかかるの? Rebel 250(レブル250)で日帰り300km走る場合のお金のイメージはこんな感じ!【脱! バイク初心者虎の巻 / ツーリングの予算 編】

バイクを買った後の楽しみ方はひとそれぞれ。
それでもやっぱり、誰でも一度はツーリングに行きたいと思うのではないでしょうか?

だけど初めてのツーリングはどれくらいお金が必要なのか、よくわからないですよね。
今回はツーリングにかかる主な費用と、一日のツーリングに必要なお金についてご紹介します。

ツーリングは何にお金がかかる?

バイクでの楽しみ方として代表的なものと言えばやはりツーリングでしょう。

でも、初めてのツーリングはとなると、どの程度お金を用意して出かければいいのかよくわからないですよね。

まず、ツーリングでは確実に、主に以下の用途でお金が必要になります。

・ガソリン代
・高速道路料金(使う場合)
・食費

そのうえで、計画するツーリングルートや日数、目的によっては、「宿代」「お土産代」など、必要になるお金が変動してきます。

ここではまず初めに、大抵の場合必要になる「ガソリン代」「高速道路料金」「食費」の3つを中心に、計算してみます。

ガソリン代の計算

はじめに、バイクが走るためには必ず必要なガソリンから。

車種によるタンク容量やガソリンの種類(レギュラー/ハイオク)でも必要な金額が変わってくるのですが、愛車のタンク容量と一般的なガソリンの値段から、一回の給油で必要になるお金を算出できます。

■ 1リットルあたりのガソリン価格 × 最大タンク容量 = 給油1回のガソリン代

そして、自身のバイクがガソリン満タンでどの程度の距離を走ることができるのか把握しておくことも重要です。
自分のバイクが現行車ラインアップにある場合は、メーカー公式サイトのスペック表に記載されている「WMTC」モード値という燃費の値(燃料消費率)を参照し、愛車の航続可能距離をざっくり計算できます。

計算式はこんな感じです。

■ WMTCモード値 × タンク容量 =航続可能距離

こうしてツーリングで走る総走行距離と航続可能距離から必要になる給油回数を予想し、給油に必要なお金を計算しておきましょう。

ただし、WMTCモード値をもとに計算した航続可能距離も正確ではありません。渋滞や走り方によっては予定よりも多くガソリンを消費してしまう時もあります。計算上、ガソリン満タンで出発すれば無給油で帰って来られる走行距離でルートを組んでも、無給油で帰って来られる保証はありません。想定より給油回数が増えても対応できる程度の余裕は持たせておきましょう。

また、郊外ではカードなどキャッシュレスの支払いに対応していないガソリンスタンドも稀にあるので、現金を用意しておくと安心です。

注)燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。
(参考:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。)

高速道路料金の下調べ

高速道路料金は、ルートや距離、ETCの有無によって大きく変動します。

これはインターネットである程度正確に調べることができるので、事前に高速道路料金を下調べしておくことが大事です。

ただ、初心者の頃は「高速道路を使用しない」というルートの組み方をしてみてもいいと思います。慣れないうちのツーリングで無理に長距離を移動するのは、疲労がたまり思わぬトラブルにつながる恐れもあります。

ただし、ある程度慣れてきたら長距離のツーリングの場合は高速道路を使った方が逆に安心。時短にもなりますし、疲労を抑えることもできます。目的地にたどり着くまでに疲れてしまっては本末転倒ですからね!

食費の準備

人によってはグルメをツーリングの目的として考えているケースも多いかと思われます。

食べたいものが明確にある場合は事前に必要なお金を調べて用意しておけばOKですが、そういった目的がない場合には「自身で食事に使う分を決めておく」と良いでしょう。筆者の場合、日帰りツーリングなら昼食代・ドリンク代など含め2,000円ほどを目安にしています。

この他に目的地で必要なお金がわかっている場合や、お土産を買って帰りたいという場合にはその分も含め用意しましょう。
もちろん1泊2日など泊まりのツーリングでは上記にプラスして宿代や夕食代などが必要になります。

という感じで、ここまで必要な諸費用について紹介してきましたが、これでは何となく想像しづらいですよね。

というわけで、今回は参考例としてHondaGO RIDEアプリでツーリングプランを作成し、具体的に必要な金額を算出してみました!

ツーリング費用参考例:奥多摩・道志みち日帰りツーリング

今回は仮に東京駅を出発地点として、関東のツーリングロードとして人気の「奥多摩周遊道路」「道志みち」を楽しめる、走行距離300kmほどの日帰りルートを作成してみました。

バイクはHondaの人気クルーザー「Rebel 250」を想定します。

アプリで作成したルートはこんな感じ。

東京駅から八王子ICまで高速道路を使い、奥多摩周遊道路へ向かいます。奥多摩湖を小菅村方面へ抜けたら大月市に下って富士吉田市へ。山中湖から道志みちに入り、相模原ICで高速道路に乗って東京駅へ帰還する、というルートです。

それではまずはガソリン代。

このプランでの総走行距離は300km弱。

そして「Rebel 250」のWMTCモード値での燃料消費率はガソリン1Lあたり33.7km、最大タンク容量は11Lです。

この数値をもとに航続可能距離を計算すると、

33.7×11=370.7

370.7kmの航続可能距離があるので、上手くすればガソリン満タン出発なら無給油で帰って来られます。

しかし、燃費は走り方によって左右されますし、燃料が少ない状態で走るのは落ち着かないので最低1回の給油は視野に入れた方が無難です。

レブル250指定のレギュラーガソリンを170円と仮定すると、レブル250の1回の給油でかかる最大料金は1,870円。

余裕を見て2,000円ほど用意しておくと良いでしょう。

 

次に高速道路料金。

今回作成したルートでは都心部をショートカットするために、全部で100kmほど高速道路を使用しています。

往路は東京の「神田橋IC」から入り「八王子IC」で降りるルートで、料金は以下の通りです。

通常料金:2,950円
ETC料金:1,260円
ETC2.0料金:1,260円

復路は「相模原IC」から入り「霞が関IC」で降りるルート。料金は以下のような感じ。

通常料金:3,650円
ETC料金:1,750円
ETC2.0料金:1,750円

往復の総額はETC無しの通常料金なら6,600円、ETC料金なら3,010円となり、倍ほどの価格差が出ます。

高速道路の使用を想定するなら、ETCは装備していた方が断然お得ですね。

最後に食費ですが、今回は特に明確に「食べたいもの」を設定していないので2,000円と仮定しておきます。

以上のような諸費用を合計するとこんな感じ。

ETC不使用

ガソリン代:2,000円
高速道路料金:6,600円
食費:2,000円
合計:1万600円

ETC使用

ガソリン代:2,000円
高速道路料金:3,010円
食費:2,000円
合計:7,010円

今回作成した300kmほどの日帰りツーリングプランの場合、ETC装備車ならば1万円ほど持っておけば安心と思われます。

ETC車載器が無い場合はもう少し多めに用意する必要がありますが……。

ちょっと日帰りの行程としては時間的に厳しくなりますが、高速道路を使わずにさらに予算を抑える、という選択肢もあります。

また、その他に準備しておきたいお金の目安のひとつとして「ツーリング先で一番遠い場所から公共交通機関で帰って来られる分」というものもあります。あまり考えたくはありませんが、ツーリング中にトラブルに見舞われた際には電車などで帰宅することになるので持っておくに越したことはないでしょう。

ちなみに今回のツーリングルートだと、1番遠いのは山梨県の富士吉田市。電車を使って東京駅まで帰ってこようとすると、だいたい2,500円くらい。

緊急時のガソリン代などにもなるので、予備として3,000円ほど確保しておくと良いかもしれません。

ツーリング前にしっかり下調べをして予算を立てよう!

今回の参考例で日帰りツーリングにおける具体的な諸費用を算出してみましたが、お役に立ちましたでしょうか?

上記はあくまで参考例です。遠くに足をのばすより、近い場所を目的地として一度の出費を抑え、たくさんツーリングを楽しむという選択肢もあります。

とにかく、ツーリングの予算を立てるときに最低限やっておくべきことは以下の3つ。

・総走行距離とガソリン代の計算

・高速道路料金の下調べ

・目的地でかかるお金の下調べ

これらを事前に済ませて必要なお金をイメージしておけば、安心してツーリングが楽しめるはずです。

バイクっていうのは「走っているだけでも楽しい」と感じられる乗り物です。それにツーリングの楽しみかたは自由ですから、まずは自分として「行ってみたい場所、やってみたいこと」にチャレンジしてみるのが何より大事! だけど基本は「お金を掛けなくても楽しめる」のがバイクの良いところ! せっかくライダーになったんですから、色々チャレンジしてみてくださいね!

 

【文:石神邦比古(外部ライター)】

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