地の果てまでも走っていけるような走破力を与えられたアフリカツインは普通のライダーが乗っても楽しめる? 実際に走ってみてわかったのは『そもそもの考え方が間違っている』という事実でした。
【立志編】の続きです
冒険ツーリングに対する『思い込み』ってありませんか?
リッタークラスのアドベンチャーバイクと共に挑む冒険の旅。
道なき道の荒れた荒野を、砂塵を巻き上げながら突き進む。
その旅は過酷だけど、苦労の末にまだ見ぬ景色にたどり着く……憧れも含めて、そんなイメージってありますよね。
だけど、今回乗った仕様のアフリカツイン(CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES Dual Clutch Transmission)は、そもそもの考え方が違う。
衝撃的なことに、そういうバイクだったんです。
冒険の旅は『過酷』じゃないとダメなのか?
まず断っておきたいのは、この印象は『アフリカツイン アドベンチャースポーツに電子制御サスペンションESとオートマチック機構DCT(Dual Clutch Transmission)が搭載された今回の仕様のアフリカツイン』に限るということ。
スタンダードのアフリカツインとはまるで違うバイクとして考えてください。
今回の仕様のアフリカツインは『冒険ツーリング=過酷なもの』として考えていない。そうとしか思えないんです。
過酷なんて『アフリカツイン』で快適に変えてしまえばいい
もういきなりですが、オフロードの話をします。
こんなに巨体の、重量級のバイクでオフロードに踏み込むなんて、一般的な考えかたでは行為そのものが既に冒険レベル。
普通ならそう感じると思います。
わたし(北岡)だって、さしてオフロードの腕前がある訳でもないです。
だけどこのアフリカツインでオフロードに踏み込むと『あれ?』ってなる……
だって軽いオフロード程度なら、恐ろしく平和。
イメージにある『過酷』をまったく感じないんです。
フラットダートを巨艦で突き進む。
やっていることは冒険ツーリングそのもののはずなんですが、運転している側としては、実はそれほど緊張感がありません。
安定しているし、普通に走れる。
もちろん度を超すような運転をすればダメなんでしょうけれど、普通に走っている分には、まるで恐怖感を感じません。
圧倒的な安心感。
それを支えるのはアフリカツインの根底にあるオフロード走破力の高さだけじゃありません。
電子制御サスペンションESと絶対にエンストしないDCTが、ライダーにそう感じさせるんです。
過酷なシーンを、高い性能とライダーの技量を武器にねじ伏せる。
こういう考えかたは、このアフリカツインには当てはまらない。
むしろ『冒険もさ、もっと気軽に楽しみなよ』って言われているような気持ちになります。
極論をすれば、ライダーは何もしなくていいんです。
走行モードをGRAVEL(グラベル)にセットしておけば、電子制御サスペンションは常に最適な乗り心地を確保してくれるし、クラッチワークが必要ないオートマチックDCT機構はライダーの負担を減らします。
そのうえでアフリカツインの走破力が土台となって走りを支える。
なんだこれ!? って、誰もが思うはず。
それは冒険ツーリングへの考え方が一変してしまうような体験です。
過酷さやリスクは、バイクの圧倒的な性能で快適に変えてしまえばいい。そして冒険の感動を、ライダーの技量を問わず、ひとりでも多くの人に味わってほしい。
今回乗ったアフリカツインには、このバイクを作ったエンジニアたちの、そんな想いを感じ取りました。
その発想も、それを実現する技術力も。ホンダは、こんなことができるのか!? って感動します。
だから言います。
冒険への憧れがあるなら、まずはここからはじめてください。
その夢は、アフリカツイン アドベンチャースポーツ+電子制御サス+DCTがあれば、間違いなく叶いますから!
【文:北岡博樹(外部ライター)】
NEXTGO! アスファルトの道なんて『アフリカツイン』には余裕すぎる!
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