ライダーには様々なスタイルがありますが、フルカウルスポーツバイクに憧れを抱いたライダーは多いのではないでしょうか。
誰もが一度は乗ってみたいと思うフルカウルスポーツ。
でもスポーツバイクということにハードルの高さを感じたり、ツーリングや街乗りだったらネイキッドやクルーザーのほうが乗りやすいため、かっこいいけど気になって止まりの方も多いと思います。
『CBR400R』はそんな不安要素を解決し、誰でもフルカウルバイクでスポーツライディングが楽しめるバイクです。
今回は普段大型ネイキッドに乗っているライダーが『CBR400R』をレンタルして、半日遊んでみました!
普段は大型ネイキッド1台で生活
今回『CBR400R』に乗ったしょうたさんは普段900ccの大型ネイキッドで通勤からツーリングまで楽しんでいるライダー。 乗りやすさ重視のバイクだそうですが、今のバイクを買う前はフルカウルスポーツも含めて検討していたのだとか。
今のバイクからしばらく乗り換える気はないそうですが、『CBR400R』は当時検討候補に入っていて、乗ってみたいバイクでもあったので、今回半日レンタル試乗をしてみることになりました。
身長173cmのしょうたさんが跨ると足つきはかなり良好の様子。 両足降ろしてもつま先からかかとまでべったり付くので、初めて運転するバイクでも不安なく乗ることができます。 以前のモデルは見たことがあったそうですが、最新モデルの『CBR400R』は初見だったそうで、気に行っている様子。
今は全く違ったタイプのバイクに乗っていますが、今のを買うまではフルカウルスポーツに乗ってみたいと思ってました。 やっぱり生で見るとかっこいいですね。 戦闘力が高そうなフォルムがフルカウルの好きな所なので、『CBR400R』は程よい鋭さがあって気に入りました。 フルカウルのバイクって真っ赤とか原色が多いイメージだったんですが、落ち着いたカラーのマットブラックというのもカウルの造形が引き立ってかっこいいですね。
2024年モデルのCBR400Rのカウリングはスポーツバイク好きにはたまらない、戦闘力の高さを感じる造形となっています。 どうしても600ccや1000ccクラスのスーパースポーツと比べると400ccクラスは見劣りがちと思われますが、CBR400Rには独自の良さがあり、エアダクトのところなんかはシビれる方が多いんじゃないでしょうか。 しっかり貫通しているダクトなので、本格的なカウリングを楽しめるデザインになっていると思います。
街では扱いやすさが光る
早速乗り出して街中を走ってみると、『CBR400R』の良さが出てきました。
30〜40kmくらいで車のペースに合わせて走るのはめちゃくちゃ楽ですね。 普段乗ってる大型も楽ですが、それとはまた少し違った乗りやすさです。 車のスピードで走っても無理がないというか、その速度でも気持ちよく走れるように設計されてるのだと思いました。
特に3速4速あたりの安定感と、低回転からでも吹け上がるトルクが良いです。 大型みたいな絶対的なパワーは無いけれど、無いからこそギアを上げていったときの繋がりの良さと自然に前に進んでくれる感じがある意味新鮮です。
しょうたさんが感じたように、『CBR400R』はスポーツバイクですが、街中でもしっかり乗りやすいというのも特徴の一つ。 400ccという排気量だからこそ、公道での乗りやすさが重視されています。
脅威のキレ角
実はこの『CBR400R』、フルカウルとは思えないほど深い角度のハンドルキレ角があります。 このキレ角にはしょうたさんも「いつも乗ってるネイキッドくらいキレますよこれ!」と驚きの様子。 通常フルカウルでセパレートハンドルのバイクはハンドルのキレ角が少なく、街中でのシーンで苦労することがあります。
しかし『CBR400R』はキレ角がネイキッドとほぼ同等レベルなので、細かいターンや駐車場での移動時など、抜群に小回りが効きます。 ハンドルキレ角が大きければ低速のUターン時にも役立つので、スポーツバイクに初めて乗るという方でも扱いやすいと思います。
スポーツが簡単に楽しめる
街中を抜けてワインディングゾーンにやってきました。 普段街乗りがメインで、峠道はマスツーリングの時に走るくらいというしょうたさん。
そこまで経験値があるということでもないそうですが、『CBR400R』で楽しさを見出だせるのでしょうか?
普段乗ってるバイクとの比較になってしまうのですが、まず格段に倒しやすいです。 倒しやすさ、重心移動のしやすさの両方があるので、コーナーに入って抜けるというのが普段より簡単にできている気がします。 先の分からない道でも思ったとおりに左右に振り回せるので、途中で走るラインを変えたり、微調整もできます。
凄いと思ったのはこれが意識することなく自然にできてしまっていること。 ブレーキで減速して、バイクを倒して、重心をインに寄せて、アクセル開け始めて…とか、実際にやっていることは多いはずなんですが、それが感覚でできてしまうのはこのバイクの凄いところだと思いました。 この点普段乗ってるバイクより乗りやすいと思います。
コーナーが楽しい事に気づいたしょうたさんはその後もワインディングを楽しんでいました。 確かに『CBR400R』は考える前にバイクが連れて行ってくれるというほど、自然なライディングができるバイクです。 経験が浅くても、バイク側から「こうしたほうが曲がる」などある程度ヒントを出してくれるので、何度か曲がれば今よりもっと曲がりやすくなるはずです。 あくまで安全な範囲でのワインディングのスポーツ走行ができるバイクというのは『CBR400R』ならではのキャラクターかもしれません。
半日走って感じた疲れにくさ
今回は半日『CBR400R』をレンタルしてツーリングしてましたが、走り終わったときにしょうたさんからもう一つ気づいたことを教えてくれました。
普段半日乗ったら若干の乗り疲れを感じるんですが、『CBR400R』は時間も距離もそれなりに走ったのにあまり疲れていません。 街中はスクーターレベルで走りやすいのと、エンジンの細かい振動が無いので疲れにくいのかもしれません。
前傾姿勢のフルカウルのバイクはもっと疲れるものだと思ってましたが、乗ってみたらポジションもキツくないし、車体も重く感じないので、まだまだ走れそうです。 これなら初心者の方や女性の方でも簡単に扱えるんじゃないでしょうか。 今のバイクより先に『CBR400R』を購入していたら、少なくとも短いスパンでは乗り換えないと思います。 今回レンタルしてみて、フルカウルでも乗りやすいバイクがあることを知れたので、また軽めのスポーツライディングがしたくなったら借りてみようと思います。
『CBR400R』のキャラクターを理解し、それを半日でしっかり楽しむことができたしょうたさん。 しょうたさんの他にも『CBR400R』に乗って、走る楽しさを学ぶライダーは多いと思います。
1台で街乗りからツーリング、程よいスポーツライディングも楽しめるバイクなので、気になった方はぜひ一度レンタルで試乗してみてください!
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【文/佐藤快(外部ライター)】