CL500を手に入れたらどうやって楽しもう?
せっかくのスクランブラースタイルなんだから、一度くらいはアドベンチャーな雰囲気も味わってみたい。そんな人におすすめしてみたいツーリングビギナーでも比較的安心の『冒険気分が味わえるスポット』をご紹介します!
CL500の快適性と行動範囲が広がる!
マイペースで一般道をトコトコ走るようなツーリングが得意分野のCL500。
だけど、大型バイクとしての快適性とフラットダート程度は余裕で走れるスクランブラースタイルに秘められた可能性は無限大です!
CL500は500ccならではの余裕で遠方まで足を延ばし、前後に履いたセミブロックパターンのタイヤを武器にちょっとした冒険気分を楽しむ。そんなツーリングを求める人に、その特徴を活かして行ってみたい「比較的なライト」な全国のアドベンチャースポットをご紹介します!
千葉県:月崎トンネル(素掘りトンネル)
工作機を使わず人間の手で掘られた素掘りトンネルは野趣あふれる雰囲気で、非日常の空気を味わうことができるスポット。
ただしそこに至るまでの道のりは舗装されていたとしても険しい場合が多く、一般的なオンロードスポーツだと引き返したくなるようなシチュエーションに出くわすことも珍しくありません。だけどボディサイズもコンパクトでスクランブラーとしての悪路走破力も備えたCL500なら、そんなスポットにもトライできます。
千葉県には素掘りトンネルが多く存在し、そのひとつである『月崎トンネル』などはアプローチも比較的しやすいのでおすすめです。
スクランブラーならではの万能力を実感することもできるので、千葉県に点在する『素掘りトンネルめぐり』なんていうのも楽しいと思いませんか?
石川県:千里浜なぎさドライブウェイ
日本では唯一、波打ち際の砂浜と走ることができるのが石川県の千里浜なぎさドライブウェイ。
千里浜の砂は粒子が細かく、適度に湿って締め固まっているので、言ってしまえばノーマルタイヤを履いたオンロードモデルでも走ることが可能です。
ですが、そうは言っても砂浜。舗装路よりも滑りやすいのは事実でタイヤがふたつしかないバイクだと不安定です。だけど前後にセミブロックパターンのタイヤを履いたCL500なら(無理は禁物ですが)一般的なスポーツバイクよりもはるかに安心して楽しむことができますよ!
愛媛県:四国カルスト(天狗高原)
愛媛県と高知県の県境あたりにあるカルスト台地『四国カルスト』の絶景は一見の価値アリ! 夏は緑の草原、冬は荒野のような雰囲気を堪能できるので一度は訪れてみて欲しいスポットです。
ちなみに四国カルストまでの道のりはきちんと舗装されているので、一般的なロードスポーツでも普通に辿り着くことができます。だけど国道から外れた後の3ケタ県道は四国らしくタイトでぐねぐね。でも狭い峠道も軽快に走れるCL500なら、その道のりさえ楽しむことができるはず!
四国カルストの絶景の中にCL500と共に佇む。間違いなく「忘れられない体験」になると思うのでおすすめです!
長野県:毛無峠
ワイルド感ならば日本屈指と言うことができる長野県の毛無峠。
そこに至るまでの道のりは「ギリギリ舗装されている」といったような状態でアスファルトは凸凹だらけ。大きな穴が開いていることも珍しくありません。場所によっては道路上が砂利で覆われ「半オフロード化」しているような場所も……
ただ、そんな道でこそCL500は本領を発揮!
長野の山奥まで分け入り、荒れたアスファルトやオフロードに近い路面状態が連続する中を走れば「CL500、買ってよかった!」という歓喜に包まれることは間違いありません!
北海道:白い道
北海道稚内市。最北端の宗谷岬にほど近い「宗谷丘陵」の中にある有名ツーリングスポットのひとつが『白い道』です。
この道が白い理由は、路面に敷き詰められているのが「ホタテの貝殻を粉砕したもの」だから。日本でも確実にここだけだと思われますが、言うなれば「ホタテ路面の未舗装路」です。
最北端を目指したツーリングのハイライトのひとつに、その白さと宗谷丘陵の緑、青空が揃えばバイク乗りとして感無量でしょう。
だけどこの道は実は「平坦でまっすぐ」ではありません。直線でも坂道だったり、軽いカーブもあったり……普通のオンロードスポーツだと「転ぶかもしれないから途中で引き返そう」と思うシチュエーションですが、CL500なら自信をもって「白い道」のすべてを味わい尽くすことができますよ!
いかがでしたか?
ここではスクランブラースタイルのCL500だからこそ訪れてみたい全国のスポットを5つピックアップしてみましたが、これ以外にもCL500がその本領を発揮できるシチュエーションはたくさんあります。
普通のバイクじゃ躊躇するような場所でもCL500ならきっと行ける! もしこのバイクのオーナーになったら、愛車と共に「ツーリングの可能性」をもっともっと拡げてみてくださいね!
【文/北岡博樹(外部ライター)】