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バイクの免許って何種類あるの? 排気量や種類によって乗れる車種を知っておこう!【バイク免許を取ろう① /バイク免許の種類 編-】

「バイクの免許が取りたい!」と思った時、自分がどの免許を取れば、どんな車種に乗れるのかっていうのは結構分かりづらいですよね? 今回は全7種類あるバイクの免許でどんなバイクに乗れるのかをご紹介します。

バイク免許の種類は全部で7種類!

一般公道でバイクを運転するには、その排気量やカテゴリーに合った「バイクの運転免許」が必要になります。

クルマの運転免許は、普通自動車免許なら3.5トン未満、大型自動車免許なら11.0トン以上など「車両総重量」で区分されているのに対して、日本のバイク免許は、原付免許なら50ccまで、普通二輪免許なら400ccまで、など『排気量』によって運転できる範囲が区切られています。

そのバイクの排気量によって、運転に必要となる「免許証の種類」や「できること」が異なりますので、まずはバイクの免許にはどんな種類があるのかを見ていきましょう。

クルマの免許にも付帯! 50㏄までの原付一種が乗れる「原付免許」

排気量50ccまでの、いわゆる「原付一種モデル」に乗ることができるのが『原付免許』です。

原付免許の取得にはマークシートでの学科試験と技能講習に合格すれば、最短で1日で取得することが可能です。

また、原付免許を単体で取得しなくても、クルマの普通自動車免許を持っていれば基本的に付帯されています。

50ccモデルの車両は原動機付自転車になりますので、法定速度は30km/hまでとなり、2人乗りや高速道路の走行はできません。また、3車線以上ある道路の右折には「二段階右折」が必要になります。

代表的なホンダのラインアップ車は「スーパーカブ50」や「ジョルノ」などがあります。

排気量:~50ccまで ■免許取得可能年齢:16歳~ ■二人乗り:×  ■高速道路:×

『原付免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

125㏄までの原付二種モデルに乗れる「小型限定普通二輪免許」

排気量125ccまでの、いわゆる「原付二種モデル」に乗ることができるのが『小型限定普通二輪免許』です。

高速道路には乗れませんが、法定速度は一般的なクルマやバイクと同じ60km/hで、二段階右折の必要もなく、2人乗りも可能なカテゴリーになります。

代表的なホンダのラインアップ車は「CT125・ハンターカブ」や「CB125R」などがあります。

排気量:~125ccまで ■免許取得可能年齢:16歳~ ■二人乗り:◯  ■高速道路:×

『小型限定普通二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

バイク免許といったらまずはコレ!400㏄までのバイクが乗れる「普通二輪免許」

“バイクの免許”といったら、まずはこちらの「普通二輪免許」になるでしょう。

排気量は400ccまでの車種を運転することができる免許で、乗れるバイクの幅もグッと広がります。

高速道路の走行も可能で、長距離のツーリングでも気軽に行けるカテゴリーになります。

代表的なホンダのラインアップ車は「CB400 Super Four」や「GB350」などがあります。

排気量:~400ccまで ■免許取得可能年齢:16歳~ ■二人乗り:◯  ■高速道路:◯

『普通二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

排気量制限なし!すべてのバイクに乗れる「大型二輪免許」

運転できる排気量が無制限となり、すべてのバイクに乗ることができるのが「大型二輪免許」です。

1000ccを超えるリッターバイクや、ホンダのフラッグシップモデルであるゴールドウイングにも乗れる最上のカテゴリーになります。

かつては超難関だったとされる限定解除をクリアしたライダーだけが乗れる高嶺の花とも言えるカテゴリーでしたが、1996年の免許制度改正から教習所の講習で大型二輪免許が取得できるようになったことで、取得できるライダーの幅が一気に広がりました。

代表的なホンダのラインアップ車は「CB1300 Super Bold’or」や「CB1000R」などがあります。

排気量:無制限 ■免許取得可能年齢:18歳以上 ■二人乗り:◯  ■高速道路:◯

『大型二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

125㏄までのオートマチック車限定で乗れる「AT小型限定普通二輪免許」

ギアのシフトチェンジが不要な「オートマチック車限定」で、排気量125ccまでの「原付二種モデル」に乗ることができるのが『AT小型限定普通二輪免許』です。

主に、シフト操作のない125ccまでのスクーターモデルに乗るための免許になりますが、ギアが付いていても「自動遠心クラッチ」となる『スーパーカブシリーズ』にも乗ることができます。

代表的なホンダのラインアップ車は「PCX」や「スーパーカブ C125」などがあります。

排気量:~125ccまでのAT車 ■免許取得可能年齢:16歳~ ■二人乗り:◯  ■高速道路:×

『AT小型限定普通二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

400㏄までのオートマチック車限定で乗れる「AT限定普通二輪免許」

ギアのシフトチェンジが不要な「オートマチック車限定」で、排気量400ccまでの「普通自動二輪モデル」に乗ることができるのが『AT小型限定普通二輪免許』です。

250ccや400ccのスクーターモデルはもちろん、近年ではPCX160やADV150など、125cc以上、250cc以下のユニークなATモデルもラインアップされているので、この免許を取得すれば乗ることができます。

主にシフト操作のない400ccまでのスクーターモデルに乗るための免許になり、代表的なホンダのラインアップ車は「ADV150」や「フォルツァ」などがあります。

排気量:~400ccまでのAT車 ■免許取得可能年齢:16歳~ ■二人乗り:◯  ■高速道路:◯

『AT限定普通二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

オートマチック車なら排気量無制限で乗れる「AT限定大型二輪免許」

「オートマチック車限定」で、排気量無制限の「大型二輪モデル」に乗ることができるのが『AT限定大型二輪免許』です。

ギアチェンジが不要なビッグスクーターなどはもちろん、ホンダには独自のバイク用オートマチックシステムである『デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)』を搭載したモデルがあり、それらにも乗ることができるカテゴリーになります。

代表的なホンダのラインアップ車は「NT1100」や「CRF1100L Africa Twin<DCT>」などがあり、この免許があればDCTモデルとなる「ゴールドウイング」にも乗ることができます。

排気量:AT車なら無制限(DCT含む) ■免許取得可能年齢:18歳以上 ■二人乗り:◯  ■高速道路:◯

『AT限定大型二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

バイクの免許は以上の7種類に分かれています。

注目したのは特にAT免許や原付二種クラスに乗れる小型限定普通二輪免許で、乗りたいバイクがそのカテゴリに属していれば、無理にMT車用の免許を取る必要はありません。そのほうが費用もかかる日数も抑えられます。

そのうえで、別のバイクに乗りたいと思ったら『後からステップアップする』というのも考え方としては間違っていないんです。

乗りたいホンダのバイクが見つかったら、そのバイクの排気量で区分されている免許証を取得して、バイクライフを楽しんでくださいね。

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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