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はじめてバイクの免許を取ったら3年目の「免許更新」を忘れずに! 初回でもコレを見れば安心です!【バイクライフ・ステップアップ講座/はじめての免許更新 編】

バイクの免許が取れたら、愛車に跨ってどこへでも!

でも、自分の運転免許の「有効期限」をしっかり覚えていますか?

今回は「はじめて運転免許を更新する」人のやり方や仕組みなどについて詳しく解説します!

運転免許の『有効期限』を忘れないように把握しておこう!

念願だったバイクの免許が取れたら、いよいよ念願のバイクライフがスタート! 大好きな愛車に跨ってどこへでも走りに行けます。

そうして月日が経ち、愛車にも慣れてきてどんどん行動範囲が広がって……

でもちょっと待って!

みなさんは自分の運転免許証の「有効期限がいつまでなのか」をしっかり覚えていますか? 今この時点で(自分の免許証を見ずに)何年の何日まで有効です!と即答できる人って意外と少ないかもしれません。

運転免許証は、数年おきに更新手続きを行わなければならず、有効期限切れで失効するとバイクやクルマが運転できなくなってしまいます。

そこで今回は、バイクの免許をはじめて取得してから3年目に行う「初回の免許更新」について解説します!

免許更新年度の誕生日前に「更新ハガキ」が届きます

運転免許の更新年の誕生日が近づくと「運転免許証更新のお知らせ」と言うハガキが郵便で届きます。

この免許更新ハガキは、更新年度の誕生日の概ね40日前頃までに、原則的として免許証の住所欄に登録されている住所宛てに届くことになっています。(自治体等によって多少の時期のズレがある場合があります)

運転免許を取得してから現住所が変わっていて住所変更手続きを行っていない場合、または免許証の住所登録を実家など他の住所で登録している方などは、更新ハガキがそちらの住所に届いている場合があるので注意が必要です。基本的に免許証に記載されている住所等に変更があった場合は、速やかに変更を届け出る必要があります。また、ごく稀にですが、何らかの要因で更新ハガキが届かないケースもあります。忘れずに確認してみてください。

更新ハガキは基本的に運転免許証の住所欄(❶)に登録されている住所宛てに届くことになっています。

そして免許証のブルーまたはグリーン(ゴールド)などで色分けされた❷の欄に記載されているのがあなたの運転免許証の「有効期限」です。バイクやクルマの運転免許証の有効期間はその人の誕生日を基準に定められているため、誕生日の1か月後(例えば4月1日が誕生日の人は5月1日まで)が有効期間となります。

はじめてバイクの免許を取得してから、初回の免許更新は基本的に3年目の誕生日前後に更新時期を迎えます。(初回更新者や違反運転者など、本来3年となる有効期間の人だった場合は、3回目の誕生日の1か月後である2年3か月後となる場合があります)

また、70歳以上の高齢者や、やむを得ない理由で本来の更新期間より前に更新手続きをおこなった人は、2年や4年といった有効期間の免許証が交付される場合もあります。

このように人やケースによっても運転免許の更新時期が異なる場合もありますので、一番確実なのは自分の運転免許証に記載されている更新期限を確認してみるのをおすすめします。

更新ハガキには、あなたがお住まいの地域で免許更新が可能な運転免許試験場・免許更新センターの場所や受付日時、更新に必要な手数料などが記載されていますので、よく目を通しておきましょう。

また、この更新ハガキは、免許センターへ行った際の更新手続きに必要となる書類のひとつなので大切に保管しておきましょう。

運転免許が更新できる期間は誕生日の前後1カ月(約2ヶ月間)です

運転免許の更新手続きは、更新となる年の『自分の誕生日の約1ヶ月前から1ヶ月後まで』が更新が可能な期間です。

言ってしまえば、誕生日の前後約2ヶ月間しかありません。忙しい人にとっては更新可能な期間は意外に短く感じられます。うっかり期限を過ぎてしまわないように注意しましょう。

無事に更新ハガキが手元に届いたら、更新手続きの準備と必要書類を用意しておきます。

【全ての人が必要なもの】

  • 運転免許証(有効期限内)
  • 更新ハガキ(免許証更新連絡書)
  • 手数料、ボールペン、印鑑(署名でもOK)
  • IC免許証用の4桁の数字2組(更新時に登録します)
  • 証明用写真(持参する場合)

【場合よって必要なもの】

  • メガネ、コンタクトレンズ、補聴器(必要や不安のある場合)
  • 高齢者講習終了証明書など(70歳以上の場合)
  • 在留資格を確認できる書類(外国籍の場合)

上記のものを準備して、あなたが住んでいる管轄の運転免許試験場や免許更新センターへ行く日取りを決めます。

免許更新が可能な日時や時間帯はそれぞれの運転免許試験場や免許更新センターで若干異なりますので、更新ハガキやWebサイトなどで確認しておきましょう。

ちなみに、2024年2月1日から東京都などの一部地域で免許更新が事前予約制になっている都道府県があります。お住まいの地域が管轄している免許更新センターや運転免許試験場などのWebサイトで確認してみてください。

必要書類を準備したら更新期限内に管轄の運転免許センターへ

いよいよ免許更新の日を迎えたら、必要書類を持って管轄の運転免許試験場や免許更新センターへ赴きます。

◆受付&手数料支払い →  ◆適性検査 → ◆写真撮影 → ◆運転講習 → ◆免許証交付

免許更新センターの受付で「講習受講料」と「更新手数料」を支払うための収入印紙を購入します。(初回の場合は、講習受講料:1,350円と更新手数料:2,500円の計3,850円が必要になります)

受付を済ませたら概ね上記のような流れで更新手続きを行っていますが、次の手続きをどの順番で何をするかなどは職員の方がその都度、指示してくれますので特に順序などを覚えて行く必要はありません。

土日祝日や混雑している時は、待ち時間なども含め免許証交付までに3〜4時間程度かかる場合もありますので、時間に余裕を持って行くことをおすすめします。

運転適性検査

出典:いらすとや

受付を行った後に行う「適性検査」の過程では、公道でバイクやクルマを運転するにあたっての適性基準を満たしているかを測定する「目の検査・判定」や「聴力検査」「運転能力検査」「写真撮影」に加えて「4桁のIC免許証ナンバー登録」などが行われます。

免許更新の際に行う適性検査は、主として視力や聴覚などが現在でも運転できる水準を満たしているかどうかを測定するためのものです。

難しい試験ではなく、あくまでもバイクやクルマを安全に運転するための測定なので一般的な基準を満たしていれば大丈夫。しかし免許証に「眼鏡等」と書かれている方はメガネやコンタクトレンズを忘れずに持参しましょう。

運転講習

適性検査などが完了すると、受付&検査を済ませた順番で「運転講習」を行うための教室に入ります。

特に、初めて免許更新を行う人は「初回更新者講習」を必ず受けなければならない決まりになっており、約2時間程度の講習を受けることになります。

この運転講習では交通教本や安全運転のしおりなどが配布され、運転免許センターの講師が安全運転のための講義が行われます。

安全運転に関する講習ビデオの視聴や、自身の判断力・衝動性などを認識するためのマークシートの記入などが行われ、忘れやすい交通ルールの確認や交通事故がどのような状況で起きやすいのかなどを改めて確認します。

新しい免許証の交付

適性検査や運転講習の受講などがすべてが完了すると、いよいよ新しい免許証が交付されます。免許証の受け取りは講習を受けた教室で行われる場合や、交付窓口で受け取る自治体もあるので、係員さんの指示に従って免許証の受け取りを行って下さい。

新しい免許証を受け取ったら、住所や氏名などに間違いがないかをしっかりと確認します。また、近年のICチップ入りの免許証は、適性検査の際に設定した4桁のIC免許証ナンバーの確認も求められるのでこれも忘れずにチェックしておきましょう。

これで免許更新はすべて完了です!

2回目以降の更新時期は運転免許証の区分などで変わります

バイクやクルマに限らず運転免許証の更新は、初回更新だけではなく2回目以降の免許更新も定期的に行わなければならない決まりになっています。

免許証の有効期限は、免許証の区分(ブルーやゴールド)や違反回数などで異なりますが、概ね3年や5年おきに更新時期を迎えます。※70歳以上の方や交通違反の点数によっては免許証の有効期限が異なる場合があります。

自分の新しい運転免許証に記載されている有効期限をしっかりと確認して、次の更新時期を忘れないように覚えておきましょう。

ちなみに、安全運転を続けていると数年後には優良運転者となり、晴れてゴールド免許が交付されます。優良運転者は免許証の有効期限も5年間になるだけではなく、更新時の手数料が安くなったり、運転講習を受ける時間が短くなったりするので、バイクやクルマの運転は常に安全運転を心がけたいですね。

うっかり運転免許証の更新期間を過ぎてしまったら?

自分の運転免許の有効期限に気がつかず、うっかり更新期間を過ぎてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

当然ながら、運転免許証を更新しないまま更新期間を過ぎてしまった場合は、免許証の有効期限切れとなりバイクやクルマの運転ができなくなります。免許が失効していることに気がつかず運転した場合は、無免許運転となりかなり重い罰則が科されることになってしまいますので特に注意が必要です。

運転免許証の有効期限切れは、失効してからどれくらい日数が経過しているかによって再取得に必要な手順が違ってきます。また、海外渡航や出産、長期の入院などで公安委員会がやむを得ないと認める事情がある場合は特例として通常の更新が可能になるケースもあります。

もし“うっかり失効”してしまった場合は、有効期限切れから6ヶ月以内であれば、視力検査などの適性検査と特定の講習を受ければ、学科試験・技能試験が免除され再取得することができます。

6ヶ月~1年以内の場合は適性検査を受けることで仮運転免許が交付され、再度試験を受けて免許を取得する必要があります。さらに失効から1年以上が経っていると完全にゼロからの取り直しになってしまう場合があります。

もし、免許証の有効期限切れに気が付いた場合は、すぐに警察署や運転免許センターに連絡して適切に対応しましょう。

いかがでしたか?

せっかく免許を取ったのに、うっかりミスで更新期限に気がつかず、バイクが運転できなくなってしまうのはあまりにもったいないですよね。

バイクやクルマの運転免許証は、1度取得すれば定期的な更新をすることで、返納するまでずっと使えるものです。運転免許の有効期限を忘れずにチェックして、末長く安全で楽しいバイクライフを過ごしてくださいね!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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