バイクの燃費を計算するには様々な測り方がありますが、もっとも簡単に算出できるのが「満タン法」です。今回は満タン法の計算の仕方と、スマホひとつで愛車の燃費が把握できる「HondaGO RIDE」アプリの『給油記録』の使い方について解説します。
自分でもカンタンに燃費が測れる「満タン法」を知ってる？
1リットルのガソリンでどれくらいの距離が走れるのかを知ることができる『燃費』。
近年は原油の高騰もあり、ガソリンを入れる回数が少ないバイクほどランニングコストが浮いてありがたいですよね。
そのバイクの燃費を測るのは様々な方法がありますが、バイク乗りの間で最もポピュラーで簡単に計測できるのが「満タン法」です。
今回はCB250Rを使って、満タン法で燃費を計算してみましょう。
①トリップメーターを「0」にする
まずはガソリンスタンドで燃料を満タンにしたら、走行距離を測るためにトリップメーターを「0」にします。
CB250Rはインターパネルの左上にある「SEL」ボタンを2〜3秒長押しすると0になりました。
②ガソリンが少なくなるまで普段どおり走る
後は街乗りでもツーリングでも良いので、ひたすら走ります。
燃費は走り方や環境などでも大きく変わりますが、今回は高速道路や一般道、ワインディングなど様々なシチュエーションを走ったトータル燃費を測ってみることにします。
241.8km走ったあたりで燃料計が残りひと目盛りになったので、ガソリンスタンドを探して給油。
燃料計が残りひと目盛りになっても直ぐにガス欠になるワケではありません。バイクにもよりますが一般的に燃料計の目盛りが点滅をはじめても20〜40kmくらいの距離は走ることができます。ただ、ツーリングで山奥などに行くと、なかなかガソリンスタンドが無い場合もあるので、基本は『早めの給油』が鉄則です。
③ガソリンスタンドで給油する
今回は幸い、すぐ近くにガソリンスタンドを見つけましたので、ガソリンを満タンに給油します。
給油したガソリンの量は12.3リットル。CB250Rの燃料タンク容量は15リットルなので、計算上は2.7リットル残っていたことになりますね。
これで「走った距離」と「使用したガソリン量」が分かりました。
『満タン法』での燃費の測り方
燃費を最もカンタンに算出できる「満タン法」の計測は、このような計算式で表すことができます。
今回走った距離は248.9km、給油したガソリン量は12.3リットルでしたので、走った距離と使用したガソリン量を割ると…
248.9km ÷ 12.3L = 20.2357…km/L
今回の満タン法の計測では、CB250Rの燃費は20.23km/Lという結果になりました。
ただし、これはあくまで参考値。燃費は環境や走り方などで大きく変わります。
今回の248.9kmは高速道路とワインディングがメインだったので思ったよりも燃費が伸びなかった印象でした。CB250Rにとって負荷の高いシチュエーションが連続するとこれくらいの燃費、といった感覚で捉えてください。
バイクアプリ『HondaGO RIDE』ならもっと簡単に燃費が測れる！
ちなみにホンダのスマートフォン向けバイクアプリ「HondaGO RIDE」に、スマホひとつでカンタンに愛車の燃費が計算できる機能があるのはご存じでしょうか？
「給油記録」で使用したガソリンを記録してランニングコストの目安に！
「給油記録」は、給油したガソリンを記録しておける「使用ガソリンのメモ帳」です。
愛車ごとに記録でき、月単位でどれくらいガソリンを給油したかがひと目でわかるのでランニングコストの算出にも便利。
更に「全期間の平均値」を算出してくれるので、愛車の燃費性能がわかります。
先日アップデートされた新機能で、メンテナンスノートと給油履歴の総走行距離の連動ができるようになりました。
また、燃費を月ごとにグラフ化する「燃費グラフ機能」も追加され、燃費計算が非常に楽になりました。
自分の運転の傾向や月毎の燃費の変動が一目で把握できます。
基本的には先の「満タン法」をベースにアプリ上で記録していくのですが、長期間にわたって連続した測定の結果なので、いろんなシチュエーションを走れば走るほどに、自分のバイクの「平均的な燃費」の精度が上がっていきます。
燃費の悪化などで愛車の不調に気づくことができるかもしれません。
この機能、すっごく便利なので、みなさんも使ってみてくださいね！
▶燃費グラフ機能も追加された「給油記録」のアップデート情報はこちら
▶メンテナンス記録も一括管理できる「HondaGO RIDE」のアプリ解説はこちら！
「HondaGO RIDE」アプリには他にも便利な機能が盛りだくさんなので、まだご利用になっていないかたは、是非、ダウンロードしてチェックしてみてくださいね！
こちらで給油記録を動画で分かりやすく解説しています
「給油記録」の詳しい解説はこちら！
【文：岩瀬孝昌（外部ライター）】
