650ccクラスのバイクは程よいパワーとボディサイズ、そして軽さのおかげでフレンドリー! っていうのが定説ですが・・・
CB650Rって最高出力が95馬力もあるんですよね。しかも軽い。
これって本当に『乗りやすい大型バイク』と言ってしまっていいんでしょうか・・・
CB650Rは確かに『コンパクトで扱いやすい』大型バイクだけど・・・
ホンダの大型バイクラインアップを眺めていて、なんとなく雰囲気で「いちばん乗りやすそう」と感じるスポーツバイクと言えば『CB650R』じゃないでしょうか。
車体は400ccバイク並みにコンパクトで、乗車姿勢もアップハンドルでリラックス。車両重量がCB400SF(CB400 SUPER FOUR)と同じ201kgっていう軽さにも驚きます。
加えて2020年12月のモデルチェンジでハンドルの切れ角も増加したようですし、どこから見ても『乗りやすそう』な雰囲気を感じます。
がっ!
ホンダ伝統の4気筒エンジン、これが最高出力にして95馬力ものパワーを発生するんですよ。
言ってしまえば400ccクラスのボディに、95馬力のハイパワーエンジンが搭載されちゃってる状態。しかも最高出力発生回転数は12,000回転と、なかなかの高回転型です。
なので、エンジンを除けば『大型バイク初心者に最適!』って言いたくなるパッケージなんですが、それ本当?!
むしろ『高回転型のハイパワーエンジンを搭載した軽くて小さいスポーツバイク』っていうと、逆にキレッキレの難しいバイクのように思えるのは私(北岡)だけでしょうか・・・
250ccや400ccのバイクからステップアップするとしたら?
じゃあ、それまで250ccや400ccクラスにしか乗ったことがない大型バイク初心者が、はじめてCB650Rに乗ったとしたら?
これがやっぱり『ホンダってすごいなぁ』と思えるところで、10人中10人が乗りやすい、でも速い!って答えると思います。
その秘密は最高出力が12,000回転で発生するのに対して、最大トルクは(相対的に)低めの8,500回転で発生するようにエンジンが設計されていること。
そして、街中などで多用する低~中速域のパワー&トルク特性がフラットで安定していること。
ここに重量201kgという軽さと、排気量650ccの力強さが加わるため、大型バイク初心者の人でもパッと乗った瞬間から『乗りやすい!』と感じられるはずです。
その『乗りやすい』ことによる安心感は、運転に自信を持たせてくれる。だから恐れずにスロットルも開けていけます。
結果として、高回転型の4気筒エンジンの加速の盛り上がり感を誰でもイージーに堪能できてしまう。
絶妙のバランス感、としか言いようがありません。文句無しに大型バイク初心者の人にも最適でしょう。
だけど安易にCB650Rを『大型バイク初心者向け』とは言いたくない
でも私(北岡)個人としては、CB650Rをイージーなバイクだと言いたくない気持ちがあるんです。
その理由は、私のような『自称・中級ライダー』にとって、CB650Rはすごくエキサイティングなスポーツバイクだと感じるから。
ものすごく運転が上手なライダーの人には物足りなく感じるのかもしれません。
でも、私の場合は違います。
むしろ『これなら全力を出せるんじゃないか?』って、ポジティブになれる。
もちろん95馬力もの高出力は、フルに扱い切れるものじゃありません。あくまで気持ち的に、というレベル。
でもCB650Rっていうバイクが持つ『ライダーとのシンクロ率の高さ』は最高だと思う。
速度感とライダーの感覚にズレが少ない。肌に合うというか、感性に合う感じ。
続編では、そこについてお話してみようと思います。
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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