400ccのバイクに、ちゃんと乗ったことってありますか?【ホンダの道は一日にして成らず 第2回/Honda CB400 SUPER FOUR 前編】

400ccバイクを『所有したことがない人』はけっこう多い

国産バイクの中で、ライダーたちにいちばん知名度が高いバイクと言えば、やはりホンダのCB400SF(CB400 SUPER FOUR)でしょう。

バイクの免許を取る時に、教習所でお世話になった人は無数にいるはず。

でもそれで『CB400SFは乗ったことがあるよ』なんて言っちゃダメですよ? あれは教習所仕様『CB400SF-K』っていう別のバイクですから。

そして、維持費などの観点から所有した経験があるのは250ccで、実は400ccは持ったことがないって人、けっこういるんです!

400ccのバイクは中途半端?

その理由としてはやっぱり『車検があること』が400ccを選ばなかった理由としてよく聞くところ。

どうせ車検があるなら、いっそ大型バイクにステップアップして!

そう考えるのも一理あり。

正直に言いますけど、わたし(北岡)も250ccバイクから大型バイクへ乗り換えたタイプです。

それに、ひと昔前までは馬力自主規制もありましたから、400ccのバイクは、すこし中途半端な印象になっているのかもしれません。

ただし『CB400SF(CB400 SUPER FOUR)』だけは別格

だけど、日本に数あるバイクの中で、ホンダのCB400SFだけは、ちょっと『別格』としての扱いを受けます。

最初のCB400SFが1992年に生まれて、そこから今日の2020年まで28年。

キープコンセプトのままに熟成を続けてきた結果、CB400SFは大型バイクに乗り慣れた熟練ライダーからも一目置かれる存在へと成長しました。

『何がそんなに?』

『昔ながらのネイキッドでしょ?』

そう思われるかもしれませんが、何が違うのかと問われれば……

すべてにおいて完成度の次元が違う、と答えます。

エンジン性能、シャシーの剛性バランスからブレーキングの安定感。走りにおける、すべてのこと。

そこに加えて街乗りでの扱いやすさや、ツーリングでも疲れない快適性。

非の打ち所がない、としか言いようがありません。

もちろん28年前に初期型が誕生したバイクですから、スタイリングなど際立った目新しさがある訳じゃない。

若い人から見ると、もはや『クラシックバイク』に見えるかもしれませんね。

でも!

日本特有の400ccという排気量枠。その限定的な条件の中で『ここまでのモノが作れるのか!?』と感動するんです。

CB400SFってそういうバイク。個人的には、もはや400ccっていう排気量すらどうでもよくなるほどの傑作だと思っています。

跨った瞬間から最大級の『安心』に包まれる

でも、その感動はすこし、わかりづらい部分があるかもしれません。

例えば、バイクに跨った瞬間のこと。

ハンドルに手を伸ばして、サイドスタンドからバイクを引き起こす。

バイクに乗る時の、当たり前の一連の流れですが……

そこに違和感らしきものが一切、無いんです

ハンドルに手を伸ばしたら、自然にそこにグリップがある。しっかり踏ん張れる足つき性があるから、サイドスタンドからの引き起こしに重さを感じない。

そして、目線を上げて前を向いた時、ものすごくリラックスしている自分に気づくんです。

それがどれだけスゴいことか……長くバイクに乗ってきたライダーならわかると思いますが、それは『初見でも思いっきりバイクを楽しめる』っていうことに限りなく近い。

特に意識されることは無いかもしれませんがバイク初心者にとって、この親しみやすさは絶大な安心感につながると思います。

そうした安心感に包まれてバイクをゆっくり発進させる。

けれど、CB400SFの本当の感動は、そこから始まるんです。

【文:北岡博樹(外部ライター)】

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