全日本ロードレース選手権シリーズのJ-GP3クラスに参戦中の岡崎静夏が、第3戦での3位獲得直後、気になるあの新型を速攻試乗!

Honda CBR400R E-Clutch
●価格:マットバリスティックブラックメタリック 99万9900円、 グランプリレッド 108万9000円
主要諸元 ■全長2080 全幅760 全高1145 軸距1410 シート高785(各㎜) 車重195㎏(装備) ■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 399㏄ 46ps/9000rpm 3.9㎏-m/7500rpm 6段リターン式 燃料タンク容量17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17
欲しかった機能の追加で好感度がまた爆上がり!!
フル機能版E-Clutchで幅広い層の好みに対応!

先月試乗したCB750 HORNETなどに続き、’26年5月にはCBR400RもE-Clutchを搭載した仕様に刷新されました。’24年以降、市販車導入が進められているE-Clutchは、既存エンジンに大きな変更を加えることなくクラッチ制御を自動化する技術。これにより発進停止と変速でのクラッチ操作は不要になります。
E-Clutchの利点は多岐にわたりますが、ひとつは電子制御スロットルによるオートブリッピング機能なしで、ダウン側のクイックシフターを装備できるところ。CBR400Rの場合、従来型まではクイックシフターの標準装備やオプション設定がなく、このバイクが大好きな私が唯一の不満を挙げるならこの点だったのですが、E-Clutchの採用で完璧な存在になりました!
ちょっと前まで「レーサーでもないのにシフターなんて必要?」なんて話題にすることもありましたが、標準装備する車種がツアラーやネイキッドなどにも増え、公道走行での快適性向上や疲労軽減、小気味いいシフトフィーリングを知ってしまうと、装備していないことをマイナスに感じてしまうのだから、ライダーとはぜい沢な生き物です。
ちなみに、CBR400Rに搭載されているE-Clutchはシステムオフも可能(※現状は250㏄クラスのみオフ設定なし)。つまり常時マニュアルクラッチ車としても乗れるので、初心者が発進や変速のクラッチワークを練習することもできます。なおシフトタッチは、ソフトとミディアムとハードから選べます。
また、すべてのE-Clutchに共通する特徴として、システムがオンの状態でも、クラッチレバーを握るだけでいつでも瞬時にマニュアルクラッチ操作が可能。私のように、操作がカラダに浸みついているから、発進時と極低速走行時だけはマニュアルで……なんて人のことも、しっかり考えられています!
CBR400Rは’24年型でルックスが洗練され、5インチフルカラーTFTメーターやスマホ連携機能のHonda RoadSyncを装備したことで魅力が向上しましたが、E-Clutchを新採用したことで、さらにオススメできるバイクになったと思います。
そもそもこのCBR400Rは本当にフレンドリーで、公道で安全に走りを楽しむのに最適な車格とパワーを誇ってきました。今回は勾配がキツめの峠道でも試乗しましたが、250㏄クラスだと高回転をキープしていないとうまく走れないようなシーンでも、ちょうどいいトルク感で加速してくれるため、むしろ難しさがありません。E-Clutchのおかげでシフトダウンがスムーズに可能なので、下りで積極的にエンジンブレーキを使いながら駆け抜けられます。
トルク感のちょうどよさは、ワインディング以外でも同様。”引っ張る”ではなく”押してくれる”というイメージで、ドカンという加速力ではないけど公道を楽しむには十分な力強さがあり、だからこそ長めの距離を走ったときに疲労を感じづらい傾向にあります。しかも最新型はE-Clutchを搭載しており、これも疲労軽減につながります。
前後サスは、ややソフトな傾向。サーキットをガンガン攻めるとしたら物足りなさを感じると思いますが、公道でスポーティな雰囲気を楽しむバイクとしては、こちらもちょうどいい設定だと思います。
ルックスはかなりアグレッシブですが、乗り味はあくまでもストリート寄り。スーパースポーツのスタイリングが好みだけど、そこまで刺激的な性能を求めないなら、本当に最適な選択だと思います。しかもE-Clutchの採用によりシフター機能もプラスされたので、ベテランでもこれまで以上に楽しく乗れるバイクに仕上がっていますよ!
SHIZU’s お気に入り

待望のシフター機能付きに!
大好きなCBR400Rに、これまでオプション設定もなかったクイックシフターと同様の機能もあるE-Clutchが追加されて大感激!
・公道ジャストサイズでスポーツ入門にも最適
・私のイチ推しがより魅力的に!
・灯火類はフルLED。デュアルヘッドライトがCBRらしさを強調!
・エンジン右側にE-Clutchのアクチュエーターを装備します。
・E-Clutchシステムの一部として上下クイックシフターも採用。
・アクチュエーターと足は一切干渉せず、存在が気になりません!
・E-Clutchはシステムオフや変速ペダルタッチの調整も可能。
・5インチTFTメーターはスマホ連携機能付き。矢印ナビも表示可能。
・前ブレーキにはニッシン製ラジアルマウントキャリパーを採用。
・スイングアームもスチール製。タイヤはミシュランのロード6。
・シートは前後分割構造で、シートカウル左右は貫通ダクト形状に。
・ミドルカウル内側には、スリットに加えてウイングレットも!
SHIZU’s 評価

スタイリング
’24年型で、現代のCBRらしさが増しました。E-Clutch仕様はアンダーカウルこそ新作されていますが、カッコよさは継承されています!

スポーツ性
「スポーティなライディングを楽しむ」というくらいがピッタリ。公道のショートツーリングに加え、サーキット走行会デビューにも!
ツーリング
外観はレーシーですがライポジはキツくなく、走りを楽しめて高速巡航も問題ナシ。しかもE-Clutchのおかげで疲労が軽減されます!
街乗り
車名はCBRだけど市街地も得意。低回転域トルクのあるエンジンなので発進しやすく、いつでもマニュアルクラッチ操作が可能なのも利点。
コストパフォーマンス
400㏄クラスで約100万円というのは引っかかりますが、プラスされた機能を考えたら従来型からの価格アップ分に対しては納得できます。
【クレジット】
●まとめ:田宮 徹
●写真:楠堂亜希


















