外気の中を生身で走るライダーにとって、ウェア選びは重要な項目です。
季節や用途にあったウェアを使うことで、今よりもっと快適にバイクを楽しむことができます。

今回は春夏のバイクライフをサポートしてくれるバイクウェアのジャケット編。
機能で選んだり、見た目で選んだり、ライダーそれぞれに合わせたおすすめのジャケットをご紹介します！

機能的ジャケット

テンペストメッシュジャケット

外気を取り込み、ジャケットを着ていても風の涼しさを感じさせてくれるメッシュジャケット。
テンペストメッシュジャケットはシンプルなデザインながら、しっかりと厚みのあるメッシュを採用し、胴部だけでなく腕部も背面もメッシュを取り入れたフルメッシュのライディングジャケットです。

メッシュジャケットのあるあるとしてよく言われるのが、メッシュの穴が大きく中に来ているTシャツなどが透けてしまうということ。
テンペストメッシュジャケットの裏地は中が透けないように考慮されており、中に着る服を選ばないためツーリングシーンだけでなく、通勤通学にも使用しやすいメッシュジャケットです。


衿裏には高吸汗速乾燥機能素材である「COOLMAX®」を採用しており、汗を掻く夏の時期でも快適なライディングが楽しめます。
バタつきが気になる裾部分にはドローコードがついており、裾を絞って調整することができます。

シンプルなデザインなので比較的どんなバイクのカラーリングにも合わせやすいのもポイントの一つとなっています。

ストライクイーグルメッシュジャケット

次に紹介するのはスポーツタイプのフルメッシュジャケット。
メッシュタイプのジャケットは比較的ライトなデザインのものが多いですが、ストライクイーグルメッシュジャケットは肩と肘にCEハードシェルプロテクターを標準装備し、レーシンググローブとの合わせも考慮したスポーツタイプのフルメッシュジャケットです。

衿裏に高吸汗速乾燥機能素材「COOLMAX®」を採用し、夏のライディングで汗を掻いた場合でもすぐに乾燥しやすい仕様になっております。
裏地もメッシュなので、外から入ってきた風が通過することで涼しさを保ち、内部のムレ軽減にも貢献します。


袖、ウエスト部にサイズ調整用タブを装備し、適所にバタつき防止のタブやアジャスターを配置することで、バタつきによる疲労を軽減してくれます。
この手のジャケットはタイトな着心地になることもありますが、背面袖付け根部分にストレッチ素材を採用するなど、適度な運動性がありながら、着ていて綺麗なシルエットを両立させています。

夏場のツーリングで活躍するジャケットを探している方、スポーツバイクに合わせやすいフルメッシュジャケットを探している方におすすめです！

スターラインメッシュジャケット

メッシュとナイロン素材を組み合わせ、ライディングジャケットとしてベーシックなシルエットで着れるスターラインメッシュジャケット。
左肩に配置されたHRCロゴはワッペンではなく刺繍されており、ベーシックながら高級感も感じさせてくれるジャケットとなっています。

裏地は汗をかいても肌に張り付きにくい着心地の良い素材。
衿裏に高吸汗速乾燥機能素材「COOLMAX®」を採用しているため、真夏のライディングにも使いやすいスペックとなっています。

プロテクターが肩、肘、背中に標準装備されており、オプションで胸部プロテクターも装着可能。
使用するバイクや用途を限定しすぎないため、ツーリングだけでなく様々なシーンでの使用が期待できるジャケットです。

カジュアルなジャケット

コーチジャケット

ライディングジャケットの中には降りてそのまま街を歩けるくらいカジュアルなものもあります。
このコーチジャケット、一見普通のジャケットですが、実はバイクに対応したスペックを持っていて、肩、肘、背中にプロテクターを標準装備。
オプションで胸部プロテクターも装着する事ができます。

裏地はメッシュ生地となっていて、汗ばみやすい夏場の使用でも肌触りのいい感触となっています。

衿にはバタ付き防止のボタンが用意されており、裾はドローコード付きでサイズ調整が可能。
普通の服に見えてバタつきまでしっかり考えられたライディングジャケットなので、バイクを降りてから歩いて行動することもある街乗りに最適！
また、中にパーカーなど着込めば、秋頃まで活躍します。
一般的なライディングジャケットに比べてシチュエーションを選ばず着やすい春夏ジャケットです。

MA-1メッシュブルゾン

ミリタリーフライトジャケットとして人気のMA-1は、通常冬に着るものですが、実は春夏バイクで使えるMA-1もあるんです。
AVIREXとのコラボによって生まれたMA-1メッシュブルゾンはその名の通り、メッシュ素材を活かした涼しく着れるMA-1。

裏地に立体メッシュを採用することで、空気の層を作り効率的に風を取り入れる事ができます。
MA-1特有の冬ジャケットのような重厚感が軽減されていますが、しっかりMA-1としてのかっこよさが感じれるのもこのジャケットの特徴です。

肩、肘、背中にプロテクターが標準装備されており、オプションで胸部プロテクターも装着可能。
一見カジュアルに見えて、しっかりライディングに対応してくれるジャケットなので、ミリタリーテイストが好きな方、ファッショナブルなライディングジャケットが着たい！という方におすすめです。

メッシュライナージャケット

フルメッシュ仕様のもっとライトなジャケットもラインナップされています。
単体での使用だけでなく、ジャケットやコートのインナーとしても使えるメッシュライナージャケットは重厚感を軽減した着心地の良いジャケット。

ライトなジャケットですが、ライディングに対応しているので肩、肘、背中にプロテクターが標準装備されており、オプションで胸部プロテクターも装着できます。
左右に内ポケットも用意されているので、小さい貴重品などを収納して手ぶらでライディング、というのも可能です。

シルエットがスリムに見えるジャケットなので、男性はもちろん、女性ライダーにもおすすめできるライディングジャケットです！

プロテクトライディングメッシュパーカー

定番の人気アイテム。ライディングジャケットの性能がありながら、マウンテンパーカーのようなスタイルのジャケットもあります。
カジュアルな見た目なので、街中での使用や、アウトドアシーンでも馴染んで活躍してくれます。

肩、肘にはCEプロテクターを標準装備。
背中にもプロテクターが入っており、オプションで胸部プロテクターも装着可能です。

メッシュ素材の裏地となっているため、肌触りの良い着心地となっています。


女性サイズ(M,L)もあり、ジャケット慣れしていない初心者の方にもおすすめ。
3Dカッティングにより動きやすさも考慮されているので、着やすいライディングジャケットを探している方、ぜひ一度袖を通してみてください！

一見トレーナーのような・・実はバイク用

プロテクトライダーシャツ

ジャケットではなくトレーナーやシャツというレベルまでライトなライディングアイテムもあります。
プロテクトライダーシャツは見た目は普通のアパレルですが、肩、肘にプロテクターを装備した軽量のライディングウェア。

実はプロテクターが装備されているだけでなく、超撥水加工仕様で汚れにくいという特徴も。
ライディングするだけでも走る距離が長かったり、高速走行が多いと結構服が汚れるので、嬉しいポイントです。

生地自体にストレッチ性があり、ドライタッチなので着心地も良好。
おそらくライディングジャケットの中でも群を抜くカジュアルさとライトな着心地なので、春夏にジャケットは着たくないけどプロテクションが欲しいという方にもおすすめです！

ライディングパーカ

コットン系パーカースタイルのライディングジャケットも用意されています。
一見普通のパーカーですが、プロテクションはもちろん、ライダーにとって嬉しい機能が備わっています。

肩、肘、背中にプロテクターを標準装備し、オプションで胸部プロテクターも装着可能。
気軽に荷物をしまいやすい前ポケットには脱落防止としてファスナー仕様となってます。

袖口に指が通せるサムホール仕様になってるため、グローブをした状態でも袖のずり上がりを防止します。
ライディングパーカの生地は適度に厚みのある生地感で、一般道を走るスピード域では風によってフードが引っ張られてしまうことはありませんでした。

なんといってもいつでも気軽に着やすいライディングジャケットなので、ガッツリ着込むツーリング以外に、サッと羽織って走りに行きたい用のウェアとしてもおすすめの一着です。

自分に合ったジャケットで安全に快適にバイクを楽しもう

ライディングジャケットはヘルメットなどと違って着用が義務付けられているものではありません。
しかしバイクに長く乗っていると徐々に必要性がわかってくるもの。
それはプロテクション性能だけでなく、走っているときの着心地や使い勝手を考えると結局バイク専用のライディングジャケットに行き着くことになります。

着ているだけでメリットが様々得られるのがライディングジャケットの醍醐味なので、自分のライディングスタイルに合ったジャケットを選んでこの春夏を快適に、安全に楽しんでください！＊本記事で紹介している商品は、HondaGO BIKE GEARおよびHonda二輪車正規取扱店にて販売しております。（カラー・サイズによっては完売している商品もございます。予め、ご了承ください。）

【文／佐藤快（外部ライター）】