福島県は充実したツーリングに必要な様々なスポットが散りばめられています。
前回は会津、猪苗代方面のツーリングスポット、グルメを紹介してきました。
今回は山形県に面する福島県磐梯編。
北海道や熊本にはまるで日本じゃないみたいなツーリングスポットがありますが、福島県磐梯にもそういった絶景スポットがあるんです!
気になったスポットへぜひツーリングしてみてください!
五色沼と曲沢沼

写真協力/福島県観光物産交流協会
裏磐梯は東北有数のツーリングスポット。
高原と湖沼が織りなす自然がライダーを出迎えてくれます。

その中心となるのが五色沼周辺。
湖沼が無数にあり、四季や天気、時間帯によって水の色が変わることから五色沼と呼ばれるようになりました。

五色沼にはいくつもの湖沼がありますが、最近写真を撮る人たちに人気なのが曲沢沼。
小さな沼ゆえに対岸から水面と周囲の景色を写し込むことができます。
ただしここ、駐車スペースがほとんどありません。

取材時は人が少なかったことから観光協会にお断りの連絡を入れて、道路脇のスペースにバイクを停めることができましたが、紅葉真っ盛りになると多くの人が訪れます。
自然に囲まれた静かな場所なので多くのバイクで訪れるのは慎みたいもの。
休暇村裏磐梯多目的駐車場にバイクを停めて歩くことをオススメします。
土津神社

磐梯方面の紅葉は10月中旬からスタートしますが標高によって紅葉の見頃の時期が変わります。
例年だと平均標高1350mの磐梯吾妻スカイラン周辺は11月上旬には紅葉が後半になり、標高800mの五色沼周辺の紅葉がこれに続きます。
磐梯方面で最も遅い時期まで紅葉が楽しめるのは標高514mの猪苗代湖周辺ということになります。

猪苗代湖周辺にも様々な紅葉スポットがありますが、その一つが土津神社。
取材に訪れた2025年10月23日時点でうっすらと葉が赤くなりはじめたところでした。
土津神社に植えられているのは京都イロハモミジ。
紅葉シーズンには夜間ライトアップされることもあって、紅葉の名所として知られています。
ちなみに紅葉真っ盛りの土津神社の様子はこちらです。

写真協力/福島県観光物産交流協会
11月中旬頃までが見頃になり、葉が落ちてからは地面が一面赤い絨毯のようになって、これがまた美しいんです。

土津神社の「もみじおみくじ」も写真映えすることは確実。
猪苗代湖の北側からバイクなら10分もかからないので、ツーリングルートにも組み込みやすい場所です。
ランチで寄りたい新鮮なそば
手打ちそば処まるひ

この地域は蕎麦も有名。
人気店がしのぎを削っています。
そんな中で今回訪れたのは手打ちそば処まるひ。

実は私、蕎麦が大好き。
地方に行くと必ず蕎麦屋を探します。
ただ、有名店はちょっと敷居が高くて敬遠気味でした。
蕎麦って手軽に食べられるものだというイメージがあるからです。

でも手打ちそば処まるひは、なんの気取りもありません。
これがとっても落ち着きます。
やっぱり東北の飲食店って、こういう感じがいいよなあ、って個人的には思います。

メニューはこれだけ。
お願いしたのは天ぷら付とろろそばの大盛りです。

期待通りでした。蕎麦は香りよりもツルツルとした喉越しを楽しむ感じ。
甘めの汁がこの蕎麦に良くマッチしています。

一緒に提供される天ぷらは、すべてお店の所有する畑で栽培されているもの。
中でも美味しいと思ったのが食用菊の「もってのほか」です。
苦みがなくて食べやすいしサクサクした食感も楽しい。
思わず買って帰りたくなってしまったほどでした。
調理や配膳をされている女性スタッフの方々のこまやかな気配りにホンワカとしました。
東北の人の優しさと素朴さ、ぬくもりを感じるんですよねえ。
このお店、人気店なので平日でも混み合います。
更に11月からは新蕎麦の時期に突入。
「猪苗代プレミアム新蕎麦月間」になりますし、新そば祭りまで開催されます。
猪苗代湖や土津神社の紅葉のタイミングと重なることもあり、11月中旬までが一番忙しい時期になるとのこと。
もしも紅葉の時期に手打ちそば処まるひを訪れる方は、その点を念頭に置いてツーリングスケジュールを検討するようにしてください。
住所:〒969-2752 福島県耶麻郡猪苗代町蚕養樋ノ口乙264
電話番号:0242-64-2128
営業時間:11:00〜14:00
定休日:水曜日 冬季休業あり
磐梯吾妻レイクライン

磐梯吾妻レイクラインは、福島県の北塩原村から猪苗代町へと続く全長約13.1kmの観光道路です。
秋元湖の北側をグルっと囲むようなルートになっていて檜原湖、小野川湖、秋元湖といった三つの湖を望むことができますが、走っているときにはあまり湖は見えないので、景色を楽しむのであれば途中にあるビュースポットで休憩すると良いでしょう。

標高は最も高い場所で997mです。
我々は今回の取材で、裏磐梯五色沼近辺から磐梯吾妻スカイラインに向かうときにこのルートを使いました。

一般的にこの方面の移動をする場合は、国道459線、115号線を使うことが多いので磐梯吾妻レイクラインは比較的交通量が少なく(紅葉の時期は混雑することもあります)、中速のコーナーが中心で走りやすいワインディングなのが特徴です。

なお磐梯吾妻レイクラインは2025年11月14日17:00より冬期通行止めになる予定です。
解除されるのは例年だと4月下旬ごろ。
詳細な情報については福島県のWEBページで道路情報をご確認ください。
西吾妻スカイバレー

西吾妻スカイバレーは福島県北塩原村の桧原湖から山形県米沢市白布温泉を結ぶ全長約17.8kmのワインディングです。
標高は最も高い場所で約1,400mに達し、コーナーを重ねながら山を登り、やがて眼下に広がる檜原湖(ひばらこ)や飯豊(いいで)連峰の雄大な景色が現れます。

西吾妻スカイバレーの特徴は、まず600mの標高差。
一気に上って下るようなダイナミックさがあります。
そして眺望の素晴らしさ。

桧原湖から登っていくと福島県側南斜面でヘアピンコーナーが連続し、夢中になって走っていくと頂上付近の東鉢七曲りから白布峠で視界が一気に開けます。
そこから見下ろす檜原湖の青と磐梯山のグラデーションはまさに絶景。

周囲を見渡せば越後山脈の飯豊山地も見ることができますし、タイミングによっては雲海から顔をのぞかせる山々を見ることができるかもしれません。
ただ、我々が訪れた時は残念なことに曇り空でこれらの絶景を楽しむことができませんでした。
天候が変わりやすいのは標高が高い道路の宿命。
次に訪れる時を楽しみにしようと思います。
西吾妻スカイバレーは標高が高いため、磐梯吾妻レイクラインよりも少し早い冬期通行止めになる予定です。
詳細な情報については福島県のWEBページで道路情報をご確認ください。
磐梯吾妻スカイライン

磐梯吾妻スカイラインは福島市高湯温泉と土湯峠を結ぶ全長28.7kmのワインディング。
最高地点の標高は1622mと磐梯エリアの中でも最も高い位置までバイクで行くことができます。

高湯温泉からスタートすると高低差が大きく、紅葉シーズンは標高に合わせて周囲の景色が次々に染まっていくので見応えがあります。
取材時は10月後半でしたが、既に中盤から上は紅葉シーズン真っ只中でした。

福島県の中でもかなり有名なツーリングルートですが、道幅が狭い場所も多く、雪国特有の凸凹もあるので、景色を楽しみながらのんびり上がっていくのがおすすめです。
紅葉の中を抜けるとたまに猪苗代などの下の景色が見えますが、少し上がるだけでかなりの絶景!
展望スポットがいくつかあるので、標高が上がって景色が変わっていくのを楽しみながら登ることができます。

最高地点の浄土平はもはや雲の上!
PCの壁紙みたいな絶景をリアルで楽しむことができます。

ただし、火山ガスが出ているため車で走る場合は窓を締めて走行してくださいとの看板がありました。
ライダーにとっては問答無用で吸い込むしかないので長居は厳禁です。

標高がかなり高いため、冬季は通行止めとなっており、2025年は11月14日(金)午後5時から冬期通行止めでした。
紅葉シーズンを楽しめるのは一瞬しかないので、シーズン時は浄土平周辺で渋滞するほど混み合うこともあります。
それでもこの景色は一度でも肉眼で見たほうがいい絶景なので、シーズンを選んで走りに行ってみてください!
磐梯の峠は走り応え抜群!
以上が磐梯方面にツーリングに行くならぜひおすすめしたいスポットでした。
雪国の峠はどこもそうですが、除雪剤の影響で荒れていない道はそれほど多くありません。
ですがそれをしっかり確認しながら走るので、通常の峠を走るよりも消費カロリーは高いかもしれません。
ある程度ワインディングの走行に慣れている方はたまらなく楽しいはず!
峠も絶景もグルメも充実しているエリアなので、ぜひツーリングで行ってみてください!
【文/佐藤快(外部ライター)】


















