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アフリカツインは飾りじゃない。これぞ『強いホンダ』の象徴です!【ホンダの道は一日にして成らず 第16回/Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES Dual Clutch Transmission 立志編】

ホンダは2輪車の世界でシェアNo.1のメーカーですが、そのラインアップの中でも特に『これぞホンダ!』っていうバイクがあります。その中のひとつは間違いなくアフリカツイン。それは、世界に対して『ホンダ』の名を強く知らしめる存在です。

8月某日、欧州で2022年モデルは発表され、日本はそろそろ?…と正式発表が待たれる「CRF1100L アフリカツイン」。
今回は、国内現行モデルの魅力をご紹介していきたいと思います。

1100cc化で盤石となったホンダ流アドベンチャーバイク

初期型は2016年2月に発売。そして、日本国内での初年度の年間販売計画台数を発売後1週間で突破。

ホンダのレジェンドバイクのひとつ『アフリカツイン』の名を継いだ冒険バイクは、登場直後から一気にホンダのバイクラインアップの中の人気車種となりました。

そして昨年2019年の12月にはエンジンを1100ccにスケールアップし、電子制御サスペンションの設定もされるなど大幅に進化。

※トップケース・パニアケースはオプション設定

その最上級となるのが、この『CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES Dual Clutch Transmission』です。

ベースグレードのCRF1100L アフリカツインに対し、ビッグタンクを中心とした冒険装備を充実させたアドベンチャースポーツ仕様。そこに電子制御サスペンションESと、ホンダ独自のオートマチック機構DCT(Dual Clutch Transmission)を搭載。

この仕様こそが現段階で、ホンダが目指したアドベンチャーバイクの究極となります。

正直な話、ボクたち一般のライダーが日本国内をツーリングするだけならば、アフリカツインほどの装備や走破性は必要ないかもしれません。

だけど、このバイクにはひと目見た瞬間から圧倒されるんです。

これは巨艦と呼ぶべき車体ボリュームだけの話じゃありません。

オーラというか、威厳というか……そこに『格の違い』を感じさせる何かがある。

目にしただけで『このバイクは本物だ』ということを感じさせるんです。

アフリカツインが目指したのはリアルなアドベンチャーバイク

この『アドベンチャー』というジャンルは今、世界的に人気があるため、ホンダ以外の各メーカーからも精力的にバイクがラインアップされています。

だけどその中にはオンロードの快適性を重視し、オフロード性能はそこそこのレベル……というバイクも少なくありません。

まぁでもボクたち普通のライダーが乗るには、ぶっちゃけた話、それで十分。

だけど、ホンダの考えは違ったんです。

それじゃあ『本物』とは呼べないだろう?って。

その証左がフロントに採用される21インチのフロントタイヤ。

アフリカツインは『オフロードにも本気のバイクである』ということを無言で伝えてきます。

すこし専門的な話ですけど、21インチのタイヤを装備すれば純粋にオフロードでの走破性は上がります。だけど1000ccクラスの巨体と重量を支えるには、ハンドルが切れ込みやすいなど、いくつかのネガティブが顔を出しかねない。世のアドベンチャーバイクの大半がフロントに19インチを採用する理由がそれです。

だけど、ホンダはそれをよしとしなかった。

レジェンドネーム『アフリカツイン』の名に恥じない本物を!

その一念を貫き、技術でネガティブを克服。超えてきたんです。

そうして生まれたアフリカツインは、アドベンチャーバイクとしては後発だったにも関わらず、一気に人気を博しました。

しかも昨年、1100ccへの進化を果たし、さらに隙を無くしています。

今のアフリカツインは、まさに盤石と言う他はありません。

だけど、すこし気になりますよね……

それほど本格的なバイクに、我々のような一般ライダーが乗って、何か少しでも恩恵を感じることができるのか?

宝の持ち腐れにならないのか?

だけど、ホンダはやっぱりスゴい。

アフリカツインは、ボクたちの想像を超えたカタチで『ライダーを幸せにするバイク』だったんですよ!

【文:北岡博樹(外部ライター)】

NEXTGO! アフリカツインは『圧倒的な性能』でライダーを包み込む

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