モーターサイクルショーでの登場から市販化が待たれていた「CB1000F」の国内発売が11月14日に決定!今回は先日おこなわれたCB1000Fのメディア向け試乗会で、月刊オートバイ誌のメインテスター/太田安治氏が試乗したファーストインプレッション【後編】をお届けします!
※この記事は2025年11月1日発売号の『月刊オードバイ12月号』に掲載されたものを編集・一部抜粋して転載しています。
▼前編からの続きです▼
優しい乗り味ながらスポーツランも爽快

次の試乗ステージは1~3速までを使うワインディングで、路面は完全ドライ。走り慣れた道ですが、まずは慎重に…と思っていましたが、最初から結構なペースで走れてしまいました。
これはタイヤの接地感が掴みやすく、コーナー入り口から立ち上がりまでの旋回力変化が少ない車体剛性とサスペンション設定、スロットル操作に忠実に反応して加減速するエンジンがマッチしているからだと思います。

ABSが介入するようなハードブレーキングやクイックな切り返しではピッチングモーションが大きめですが、ストローク奥でグッと踏ん張ってくれるから不満は感じられませんでした。
最高出力はホーネットより下がっているものの、違いが明確に感じられるのは8000回転以上で、それ以下の回転域ではFのほうが図太くてパワフル。

サーキットの走行会レベルなら、サスペンションは標準セッティングのまま、ライディングモードを「スポーツ」にセットするだけで充分に楽しめるはず。
あえて加速時のバラツキ音を演出していることと併せ、CBR1000RR(SC77)ベースとは思えないほど上手にチューニングされています。

4気筒エンジンの大型ネイキッドモデルということから、直接のライバルはZ900RSになりますが、
簡潔に評するなら、おおらかな乗り味に拘ったRS、市街地での快適さにスポーツライディングの爽快さをプラスしたF、といったところ。これは善し悪しではなく、どちらをチョイスするかはルックスを含めた好みと使い道次第で決めればいい。

CB1000Fは日本国内を主要市場と位置付け、日本の道とライダーの使い方を知り尽くした日本人スタッフが開発し、日本の工場で作っています。
こうした背景もあって、予想を遥かに超えた高い完成度にまとまっているでしょう。。「HondaのCB」に相応しい仕上がりに感服です。
【文/太田安治(外部ライター)撮影/赤松 孝、南 孝幸】

■Honda CB1000F 価格:139万7000円(10%消費税込み) 発売:2025年11月14日
【Honda CB1000F 公式サイト】
https://www.honda.co.jp/CB1000F/
【Honda CB1000F スペシャルサイト】


















