父と一緒に走る。
息子と一緒に走る。
そこには特別な想いがあるのかもしれません。
富士宮市に住む望月啓匡さんと奏翔さん親子に、それぞれのバイクライフとこれからの目標について伺いました。
父がハンターカブにたどり着くまで

お父さんの啓匡さんは、免許を取得してからさまざまなバイクを乗り継いできました。
アメリカンなクルーザースタイルが好きだったことから、最初に選んだバイクはホンダのシャドウ。
その後に購入したアフリカツインも気に入り、現在まで乗り続けています。
パワーとサイズ感のバランスがちょうどよく、乗っていてとても楽しいといいます。
啓匡さんは古いCT110ハンターカブも大好きで、1台を購入して近所を走っていたのだそうです。
そんなある日、ホンダからCT125・ハンターカブが発売されました。
CT110ハンターカブを現代の技術で再現したようなバイクだから気になっていました
その日から考えるのはCT125・ハンターカブのことばかり。
すると仲の良いバイク友達がCT125・ハンターカブを購入。
啓匡さんの家に乗ってきたのです。
さっそく試乗させてもらったのは言うまでもありません。
乗せてもらって驚きました。すごくトルクがあって、走っていて何のストレスもないし、250ccのバイクと一緒に走ることもできる。すぐに購入を決めました

CT125・ハンターカブは啓匡さんのバイクライフを変えてしまいました。
休日になるとCT125・ハンターカブをクルマに積み、日本各地へ出かけていくようになったのです。
CT125・ハンターカブの車体サイズは、こうした使い方にもぴったりでした。
田舎道を走るのが好きなんです。よさそうな道を見つけたら、すぐにハンターカブをクルマから降ろして、いろいろなところを走ります。とても重宝しています
旅先で見つけた林道にも臆することなく踏み入れていける走破性など、CT125・ハンターカブの性能にはとても満足しているといいます。
息子がCBR250RRを選んだ理由

そんなお父さんの姿を見て、奏翔さんは育ちました。
(バイクに乗るお父さんを見ていて)かっこいいなあと思っていました
でも10代のときはクルマに夢中になっていたことから、バイクには乗らなかったのだそうです。
そんな状況が変わったのは、ある動画を見たことがきっかけでした。
動画サイトのモトブログを見て、とても楽しそうだなと思ったんです。バイクに乗ろうと、そのときに決めました

スポーツバイクが好きだった奏翔さんは、250ccスポーツバイクを購入しようと考えました。
最初に候補に挙がったのは、CBR250RRでした。
バイクのことは詳しくなかったんですが、CBRという名前は聞いたことがありました。ネットで見てみたらデザインがとても良かったので現車を見に行きました
実際にバイクを見て、すぐに購入を決めたのです。
デザインとネームバリューでCBR250RRの購入を決めた奏翔さんですが、走りにも大満足だといいます。
気に入っているのは、ハンドリングとパワー感。
乗りやすいです。コーナーで車体を倒すのが楽しいし、思っていた以上にパワーがあって面白いバイクでした
印象に残っているのは、バイクに乗る友人たちとツーリングに出かけたこと。
これまでクルマで友人たちと出かけたことはありましたが、バイクで行くツーリングには、それまでにない新鮮な楽しさがあったといいます。
親子で走るからこそ生まれる時間

望月さん親子は、一緒に走ることも少なくありません。
バイクに乗っていてよかったなと思うことの一つは、息子と一緒に走れることですね
親とバイクで走っている友達はいないから、特別感がありますね。一緒に走ると、やっぱり父は上手いです。一緒に走っていると安心感が違います

お二人にそれぞれ、これからやってみたいことを聞くと、同じ答えが返ってきました。
息子とはキャンプツーリングやロングツーリングに行ったことがないんです。今後はそういうことも考えていきたいです
友達ともですけど、父ともロングツーリングに行ってみたいと思っています
たぶん近いうちに、親子でのロングツーリングは実現することでしょう。
ちなみに奏翔さんの目標は、「事故をしない、上手なライダーになること」だといいます。
お父さんのライディングは、奏翔さんにとって安全に走ることを学ぶ良い手本にもなっているようです。
三世代でつくる、ライダーが集う場所

望月さん親子には、もう一つ、家族で進めていることがあります。
それが、ライダー向けの民泊(ライダーハウス)の開設です。
このあたり(富士宮市)は、ツーリングで訪れるライダーも多いんです。だから自宅の敷地にある建物を改装して、ライダーが集まれる場所にしたいと考えました
この考えには啓匡さんのお父さんも賛同し、三世代で準備を進めているところです。
富士山や朝霧高原、富士五湖などのツーリングスポットに近いことに加え、このライダーハウスならではの魅力がキャンプスペースです。
徒歩約5分の場所には富士山を望めるスペースがあり、ライダーハウスを利用した人は、この場所をキャンプ場やBBQスペースとして利用できます。
しかも、このスペースの利用に追加料金はかかりません(キャンプ場のみの利用は不可)。
朝霧高原周辺を訪れるライダーたちの憩いの場を目指し、現在、急ピッチで準備を進めているところです。
書類上の手続きは完了し、建物の準備もほぼ整いつつあり、2026年中のオープンを予定しています。
望月さん親子は、バイクで一緒に走ることで喜びを共有できるようになりました。
これからはライダーハウスを通じて、多くの人たちとつながりを持つことになるでしょう。
バイクがあるからこそ、親子のライフスタイルは大きく広がっているのかもしれません。
【文/後藤武(外部ライター)】


















