70歳にして新たにオフロードバイクのCRF250Lを購入し、今なおバイクライフを謳歌する中川さん。
若い時よりもバイクが楽しくて、走るだけでもワクワクするのだと言います。
そんな中川さんに、これまでのバイク遍歴と、バイクへの熱い思いを伺いました。
バイクの楽しさに目覚めた若い頃

中川さんがバイクに乗るようになったのは高校生のとき。
最初の愛車は、ホンダのCL90でした。
友達と近所を走っていました。1度だけですが、泊まりがけで鹿児島までツーリングに行ったこともあります
周囲の友人たちがビッグバイクに乗っていたことから、1年ほどで中川さんも大型バイクに乗り換え、ツーリングに出かけるなどして本格的にバイクの楽しさにのめり込んでいきました。
しかし、結婚を機にバイクから遠ざかることになります。
18年のブランクを経てリターンライダーへ

バイクに乗らなくなってから18年が経過した54歳の頃、バイクにリターンすることになりました。
息子が大きくなって遊んでくれなくなりまして(笑)。寂しくなったというか、毎日どこか物足りなくてバイクに乗ろうと思いました
久しぶりに乗るバイクは、想像以上に楽しかったといいます。
胸が高鳴りました。若い頃には感じなかった、風や匂い、自由な感覚に心を奪われ、すっかり夢中になりました
バイクの使い方は、もっぱらツーリング。
当初は観光地に出かけていましたが、混雑を避けてローカルな道を走るようになりました。
そうなると、ルートを探すこと自体も楽しくなってきたのだとか。
こうして中川さんは、再びバイクの魅力に深く引き込まれていきました。
クロスカブ110との出会いが新たな楽しみを広げた

さまざまなビッグバイクに乗って楽しんでいた中川さんですが、2015年にセカンドバイクとしてクロスカブ110を購入しました。
見るからに楽しそうなデザインに惹かれました。手軽に乗れるし、維持費も安いですしね
クロスカブ110は、中川さんに新しいバイクの楽しさを教えてくれました。
知らない道を見つけたら、ちょっと行ってみようか、という感じで自由に走ることができました。大きいバイクとは違う楽しみ方が見つかった感じがしました
クロスカブ110で気軽にさまざまな場所を走れる楽しさを満喫した中川さんは、より高いレベルの走りを求めるようになります。
そしてクロスカブ110に6年間乗ったあと、CT125・ハンターカブに乗り換えることにしました。
同じカブの仲間でありながら、クロスカブ110とCT125・ハンターカブではフィーリングも違っていたようです。
CT125・ハンターカブは排気量も大きいからパワーもあるし、ブレーキもよく効きました。
クロスカブ110とは違った意味で魅力的なバイクでした
70歳でオフロードの世界へ

CT125・ハンターカブに4年ほど乗った頃、中川さんはオフロードに興味を持つようになりました。
動画サイトで林道をバイクで走る様子を見ていたら楽しそうだなと思うようになりました。それで本格的なオフロードバイクに興味が出てきたんです。考えてみたら、そういうバイクには今まで一度も乗ったことがありませんでした。
250ccクラスのオフロードバイクを検討するなかで浮上したのが、CRF250Lでした。
頑丈で信頼性が高そうだったことに加え、グレーのカラーがラインナップされていることも魅力だったといいます。
考えれば考えるほど、気持ちはCRF250Lに傾いていきました。
定期点検で訪れたショップでCT125・ハンターカブの下取り価格を尋ねたところ、予想を上回る金額を提示されました。それで心が決まりました。その場でグレーのCRF250Lへの乗り換えを即決したんです
70歳にして初めて乗るオフロードバイクには、とても新鮮な楽しさがあったようです。
特に気に入っているのは、オンロードモデルにはない軽快なハンドリングでした。
乗ってみたらびっくりするくらい軽快でした。オフロードはもちろんなんですけど、オンロードでも自由自在に走れる感じです
エンジンの特性にも満足しているといいます。
CRF250Lで広がったコマ図ラリーの世界

CRF250Lが手元に来てすぐ参加したのが、念願だったコマ図ラリーでした。
コマ図ラリーとは、コマ図という簡略化された地図の指示に従って、知らない道を走るゲームのようなイベントです。
買っていきなりラリーというのも無謀かと思いましたが、初心者でも大丈夫そうだったし、SS(速度を競うセクション)もないということで参加することにしました。
このラリーで中川さんはオフロード走行も初体験することになりました。
全長100kmぐらいのコースでした。雨上がりだったもので、オフロードのセクションに水たまりができていたんです。最初は怖くてビクビクしながら走っていました(笑)
林道では木の枝にハンドルを引っかけてバイクを倒してしまうなど苦労もありましたが、大きな刺激があったようで、これからもコマ図ラリーに参加したいと中川さんはいいます。
そして最近始めたのが、セルフコマ図ラリーともいえる楽しみ方です。
ネットの地図で楽しそうなルートを見つけて、スマホで目的地をセットしても、自分が行きたいルートを選んでくれるとは限りません。だから自分でコマ図を描いてから出かけるんです。昔からある旧道とかを見つけて走るのは楽しいですよ
時々コマ図の描き方を失敗して、思わぬ道に入ってしまうこともあるそうですが、そうしたことも含めて楽しんでいるようです。
70代をバイクで遊び尽くしたい

なんだかバイクに乗ると若返りますよね。気持ちがピリッと引き締まる感じがします。もうすぐ72歳になりますが、バイクに乗っているからか、体力の衰えもほとんど感じません
中川さんは、これからもCRF250Lでいろいろなことに挑戦したいと話します。
初心者向けのコマ図ラリーがあったら参加したいですね。最近は初心者向けのオフロードスクールのようなものにも行ってみたいと思うようになりました(笑)
中川さんのバイクライフは、CRF250Lを手に入れたことで大きく変化しました。
70代を迎えた今もなお新しい世界に踏み出しています。
これからの人生は、CRF250Lとともにさらに充実したものになっていきそうです。
【文/後藤武(外部ライター)】


















