休日1日でできる最大限のツーリングをHAWK 11と共に。走り終わって、その後に残るもの。
すべてを忘れさせる阿蘇の絶景
グリーンロード南阿蘇でココロと身体をウォームアップ。土地の名産で気力も満タン。
そこから挑む、阿蘇ツーリングは……
単刀直入に言おう……絶景、でしかない。
整備されて走りやすいワインディングロードと広大な自然が入り混じる。HAWK 11乗りにとって、ここは天国じゃないか？ と思えるシチュエーションが連続する。日常のしがらみをすべて置き去りにするような昂揚感。東京から飛行機を使っての日帰り阿蘇、なんていうバカげたツーリング。だけど、完全に『最高だ』という気持ちで満たされる……。
阿蘇山／中岳
阿蘇パノラマラインのハイライトでもある阿蘇 山上公園から望む雄大な自然は圧巻のひとこと。
この時は阿蘇山中岳の火山活動の影響で、その火口を拝むことはできなかったけれど、それもどうやら解除された（※2022年11月11日現在）ようだ。今回はちょっとタイミングが悪かったけど、この時点で既に『また来てもいいかな』なんて思い始めているところに自分でも驚く。
草千里ケ浜
それに、続く草千里ケ浜も目を見張るような光景だったし、純粋に走っているだけでも感動が止まらない。
思い切って来てよかった……おそらく、同じことをやったとしたら誰もがそう思うに違いない。正直、HAWK 11を愛車に選んだライダーだったら、これ以上を必要とはしないだろうと思う。
ちなみに8時間で阿蘇を周遊する、というのはけっこうタイトなスケジュールになるかな？ と予想していたにも関わらず、時間的には思ったより余裕があった。
別にトバす訳でもなく、2気筒エンジンのサウンドと心地よいパルス感を味わいながらのんびりと流すシチュエーションだってHAWK 11は得意分野だし、Hondaの開発陣がこだわり抜いたライディングポジションは、セパレートハンドルにも関わらず、ツーリングでの負担を最小限に抑えてくれる。
ひょっとしてこのバイク……こういう弾丸ツーリングにも最適のチョイスなんじゃないだろうか？
HAWK 11乗りとしての『至福』がここにある
朝イチの飛行機に飛び乗って、8時間で一気に阿蘇を回る。そんな弾丸ツーリングも終わりが近くなってくる。
けれどまだ、終わりじゃない。
だって、いちばん走りたかった阿蘇の象徴『ミルクロード』がまだ残っている！
すこし陽も傾きはじめる頃合い、これまでにない広大な景色に出会う。今回の旅のハイライトに設定したミルクロードは、絶景と走りが同時に存在する道。なるほど、ライダーの聖地と謳われる理由がよくわかる。
ため息が出る、というか……バイク乗りとして、これほどの幸せを感じたのはいつぶりのことか、なんて思うほどだ。
HAWK 11は『 THE WINDING SPORTS』がその本質となるバイクだけど、ここ阿蘇は、走りの欲求も満たされつつ、旅としても満足ができる。本当に『至福』という他に言葉が思い浮かばない……。
大観峰
忙しい大人にとっては『半日の自由時間』だって、かけがえのないものだ。
だけどこのツーリングは、次元が違う。バイクは愛車じゃないけれど、HAWK 11には違いないし、それと共に走る阿蘇は、たった8時間の旅だとは思えないほどに濃密な時間で、当分忘れることができないと思われる。
普通だったら『妄想レベルの弾丸ツーリング』だけれど、実際にやってみた感想としては、この旅を思い切って実行したことは大正解だった思えて仕方ない。
ちなみにかかった費用はというと、大半が飛行機代とレンタルバイク代。実際の話、現地についてからは、せいぜい昼食とバイク返却間際のガソリン代くらいだ。ちなみにバイク返却までの走行距離は、その行程が濃密すぎて距離感がおかしくなっていたけど、実際にはたった170km程度に過ぎなかった。
笑っちゃうけど、普段の『半日の自由』で、高速道路を使ってお気に入りの峠を駆ける時のほうがたくさん走っているくらいだ。
それでもこれは“実際に真似するようなツーリング”じゃないかもしれない。
だけど、これだけは言っておきたい。
『実際にやってみても、絶対に後悔はしない！』
保証する。相棒がHAWK 11ならば、こんな楽しみ方だって十分にアリなのだ。実際に走ったからわかる。この旅は、旅そのものが深く心に刻み込まれる。
だから、もしもやってみたとしたら。後悔しないどころかきっと……
『またやろう！』
って、そう思えるはずですよ！
【文／北岡博樹（外部ライター）】
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