CBR250RRに乗っていた高倉さんは、HAWK 11に乗り換えてから、走り方やバイクに対する考え方まで変化したといいます。
大人のライダーを引きつけて、大きな影響を与えた秘密がどこにあるのかを教えていただくことにしました。
ライトウエイト好きを心変わりさせたカフェレーサーのスタイル
HAWK 11は、ロケットカウルの装着が前提でデザインが決められました。
その為、取ってつけた感がなく、スタイリッシュなフォルムにまとめられています。 高倉さんは、そんなHAWK 11のデザインを一目見て「これだ」と思ったのだと言います。
「昔からフルカウルのバイクが好きで色々と乗ってきたんですが、ロケットカウルのバイクは乗ったことがなかったんです。HAWK 11を一目見てビビッと来ました」
名古屋モーターサイクルショーに展示された実車を見て、高級感や仕上げの美しさなどを知ってからは更に思いが募りました。
そして鈴鹿サーキットで行われた試乗会で実際にフィーリングを確かめてから購入を決意したのです。
一目惚れに近い状態だったにもかかわらず、購入まで時間をかけて考えたことには理由がありました。
元々軽いバイクが好きでCBR250RRに乗っていたから、ビックバイクはそもそも興味の対象外。 そんな自分が楽しめるマシンなのか、という心配がありました。
また、自宅のガレージに段差があり、購入するバイクは押し歩きでこの段差を乗り越えることが出来ることが絶対条件。
そういったことを慎重に一つずつ見極めていったのです。
HAWK 11は、ビックバイクの中でもそれほど重くなく、心配していた段差も無理なく超えることができました。
そして期待していたよりも、遥かに多くの喜びを高倉さんにもたらしてくれることになりました。
半日の自由を満喫できるバイク
高倉さんはHAWK 11で毎日通勤に使用し、休日は自宅の近くを走ります。 そんな高倉さんが感じた、HAWK 11最大の長所は「短い時間走るだけで十分に楽しめる」ということなんだとか。
「家の近所を半日くらい、適当なスピードで流しているだけでも楽しいバイクなんです。短い時間で満足感が高いから、なんだか時間を有意義に使えている感じがします」
その理由はバイクに急かされないエンジン特性と、適度なペースで走ってもライディングを楽しむことが出来るハンドリングにありました。乗っていると自然と心に余裕が生まれてくるようです。
「以前乗っていたCBR250RRってエンジンが高回転型だから、どうしても回して走ることが多かったんです。
そうすると後ろから速いバイクが来た時、なんとなく対抗心が燃えきてしまうようなところがありました(笑)。若いライダーだったら、そういうフィーリングも良いと思うんです。
でも自分も40代の半ば。飛ばすよりも大人のライダーに相応しいジェントルなライディングをしたいと思っていました。HAWK 11のフィーリングは、そんな自分にピッタリでしたね。
バイクが『大人な走りをしろよ』とライダーに求めているような感じがするんです。ミドルクラスに乗っていたときとは、あきらかに心の余裕が変わりました。
だから我慢してペースをおさえなくても、自然に大人な乗り方になるし、後ろから速いライダーが来たら「譲ってあげよう」という気持ちが湧いてくるんです。
結果として以前よりも景色を楽しみながら走るようになりました」
HAWK 11のハンドリングとエンジン特性に大満足の様子。 「半日だけの自由」というコンセプトは、高倉さんのような大人なライダーにとてもマッチしているようです。
これからはHAWK 11でロングツーリングに出かけたい
今後は北海道や九州などへ長距離ツーリングもしてみたいと言います。
「バイクに慣れながら、少しずつ走る場所を広げていきたいですね。シートもシングルシート風にカスタムしてみようかな」
高倉さんは、バイクをカスタムするだけでなく、自分自身もHAWK 11に相応しいライダーになりたいと言います。
バイクと一緒に自分も成長していくという、ある意味理想的なバイクライフを、HAWK 11によってすごすことができるようになったのです。
【文/後藤武(外部ライター)】 【写真/渡辺昌彦】