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大人のバイクHAWK 11(ホーク 11)は女性や若いライダーにとってどんな存在になるのか? 鈴鹿8耐バイク試乗会で探って来ました

「バイクを乗り継いできた大人のロードスポーツモデル」として登場したHAWK 11は、果たして本当にそれだけなのか。

女性や若い層のライダーにとってどんな存在になって行くのか、HAWK 11鈴鹿8耐バイク試乗会に参加した方にインタビューし探ってきました。

日頃X-ADVでツーリングを楽しんでいる女性ライダー目線でお伝えします。

X-ADVに魅せられいる私がHWAK 11(ホーク 11)に試乗してみた

鈴鹿8耐バイク試乗会は一般向けにHAWK 11が試乗できる初めてのチャンスでした。という事で、初日の一番最初に試乗するため鈴鹿サーキットへ。
HAWK 11の実車を見るのはモーターサイクルショー以来。室内で照明に当たっていた時よりも、曇り空であっても外の方がHAWK 11は美しく見えます。

何台も試乗車が並ぶ中で、ロケットカウルと低めのハンドルは一際目を引きました。

ベテランライダーさんがターゲットというのは知っていました。いろんなバイクを乗り継いで、バイクの楽しみを知り尽くしているライダーへ、バイクライフを充実させる為の提案ができるバイク。
それって、どこかX-ADVのイメージに似ているのです。
X-ADVがそうだったように、HAWK 11はターゲット層は違っても、ピタッと当てはまる人には最高のバイクになるだろうと直感的に思っていました。

ただ、DCTではないのですね。荷物も入らなそうですね。
すぐに不安はどこかに行くのですが、まず、シフトチェンジ操作を長時間することに不慣れな私は、そんなことを考えながら試乗をスタートさせました。

慣れない前傾姿勢とシフトチェンジ操作の意外な印象

HAWK 11に跨ってまず驚いたのが、前傾姿勢が「楽」だった事です。すぐに乗車スタイルに無理がないから楽に感じるんだとわかりました。ピタッと合うんです!自分が高身長のおかげか、ポジションが見事にマッチしました。
乗った時に「なんだか乗りにくいぞ」と思うとなかなか他でカバーしきれない事が多いので、まずはほっとしましたね。
乗車スタイルが楽だと、シフトチェンジ操作も同様に無理する必要がありません。X-ADVには無いニーグリップや視線の高さが跨った瞬間にカッコよく感じます。
これが「スポーツバイクのライディングポジション」であるなら今まで試乗したスポーツバイクの印象と違うのはなぜろう。短い試乗の時間でできる限り探っていきたいですね。

X-ADVの魅力を語る時にDCTは外せません。シフトチェンジ操作ってめんどくさいよね……なんて。

けれど言い換えると自分のシフトチェンジ操作にそこまでの自信が無いのです。自分が主導でバイクを操ることに完璧ではない。だからバイク乗りのお手本のように自動でシフトチェンジしてくれるDCTに頼り、またその面白さにハマっていきます。
けれど、HAWK 11は違いました。

「え?自由に曲がる?」

いつかのライディングスクールで教えてもらった・進む方向に視線を移す事・ニーグリップをして肩の力は抜く事、初心者ライダーが大切にするべき事がとてもスムーズに出来たのです。

初心者にありがちな危なっかしい操作をする必要がないというか。安全にスムーズに走り出すにはこのポジションがいいね!とHAWK 11が言っているようでした。
X-ADVと似てる!もちろん乗り味とは別ですが。
ベテランとは言えないけど何年かバイクに乗っていて、もっと運転が上手くなりたい、バイクの楽しさをもっと知りたいと思う私には、ベテランライダーをターゲットにしていてX-ADVにも似た部分があるHAWK 11がとても刺さるのです。

では、長距離ツーリングはどうでしょうか。
試乗会の短い距離では測りきれない部分です。でも試乗コース内の直線で、アクセルを開けた瞬間スピードの出るレスポンスの良さは「楽しい」の一言。ワインディングロードで走りを試してみたくなりました。
長距離ツーリングもいけるんじゃないかな。それはおそらくそれは正解で、鈴鹿8耐でHondaブースに展示してあったHAWK 11にはサイドバッグが付いていました。

旅するイメージが湧いて来ます。私の住む愛知県からフェリーに乗って九州へ行ってみたらどうだろう。HAWK 11と一緒に旅したらどんな景色が観れるだろう。そう想像していることがすでに候補の一台になっているのかも知れませんね。

試乗会に参加した方へのインタビューでの気づきとは

HAWK 11鈴鹿8耐バイク試乗会が開催された2日間、参加された方へインタビューをさせて頂きました。インタビューを受けてくれた皆さん、ありがとうございました。

皆さん一様に「クラシカルなロケットカウルをまとうカフェレーサースタイルがかっこいい」「低いハンドル位置、ミラーの位置がいい」見た目のかっこよさを上げていました。
モーターサイクルショーで見て気になった方も多くいました。
今、セパハンのバイクを所有している方が、乗り換える候補にしているというお話もありました。スポーティーな走りはこれからも楽しみたいけど、もう少し楽な姿勢で走りを楽しめるスポーツバイクを探していたのだそう。

そして意外なのが、HWAK 11の試乗に若い世代の方が多く参加されていた事です。ちゃんと候補の一台として考えているとお話をしてくれました。「街中を走ってもかっこいいし、山道を走ってもかっこいい」ツーリング先で思わず写真を撮影したくなる、どの景色にも写真映えするかっこよさがHAWK 11にはありますよね。

インタビューの中で私が特いいなと思ったお話があります。

「革のジャケットやブーツが似合いそう」「カジュアルなバイクウェアも似合うのでは」バイクと自分と、走る為のウェアがイメージできるっていいですよね。外から皆さんの試乗の様子を見ても、いろんなバイクウェアのスタイルがHAWK 11に似合っていました。

HAWK 11はスピードを出さなくてもトコトコ走って景色を楽しみたいとも聞かせて頂きました。私もバイク仲間と走っていると、そんな意見をとても多く耳にします。

若い世代や初心者ライダーの方は、バイクに乗って肌で風を感じて気持ちいいと思う事に、必要以上のスピードは要らないと話すのです。

「大人の、束の間の至福を楽しむためにピンポイントで開発されたバイク」なのは、試乗されたベテランライダーさんから印象を聞いても間違いないと分かります。

ただ、ターゲット層とは違う若いライダーからからこれだけ興味を持たれているのは、HAWK 11なら自分のバイクライフの楽しさを広げてくれると期待があるからでしょう。
バイク経験の多くないライダーでも、HAWK 11に乗ると間違いなく「どのシチュエーションでも楽しい」と思えるの。そんな期待があります。

それがバイクに乗る時間を増やし、バイク仲間を増やし、バイクで出来る事、行ける場所を増やして行くのだと思います。楽しそうですよね。
私も自分のバイクライフの楽しさを探って行くために、HAWK 11を選んでみたくなりました。

【文:かなえADV(外部ライター)】

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