MODEL HISTORY

モーターサイクルヒストリア
~ホンダクルーザーの礎と発展~ REBEL

人気車種の歴史を振り返るシリーズ
今回はクルーザーモデル「Rebel(レブル)」の歴史を紐解いてみましょう。


バイク人口の高齢化が叫ばれる中、若いライダーさんや女性のライダーさんからの支持も厚く、SNSなどでの交流によるツーリングクラブやミーティングなども行われている「イマドキ」のバイクなんです。


そんなレブルの初代モデル登場は今から37年前の1985年。当時は空前のロードレース人気で、市販車もレーサーの技術を盛り込んだレプリカマシンに人気が集まっていました。しかも1985年は、ホンダワークスのフレディスペンサーがWGP(ロードレース世界選手権)500ccと250ccのW王者となった伝説の年。早く走ることが正義だと思われていた時代に生まれたレブルは、当時発売されていたNS250Rが持つ45馬力の半分の出力しかありませんでした。

それでもレブルが持つ楽しさは多くの人を魅了して、2ストレプリカブームが去った後も販売は続き、大きなモデルチェンジも無く10年以上のロングセラーモデルとなったのでした。
そんな歴史あるレブルの平成復活劇は、往年のファンならずとも込み上げるものがあるでしょう。


ちなみに車名の「REBEL(レブル)」とは、直訳すると「反逆」の意。おしきせを排し、自由に行動すること。(1985年の資料より)


レブルで自由な旅、自由なカスタマイズ、自由なライフスタイルを楽しみましょう。

レブル・ヒストリー

1985 REBEL(レブル)

1985年モデル REBEL

2ストローク車などのハイスペックバイクが人気だった1985年、その流れに逆らうかのようなクルーザーモデル(当時はアメリカンスタイルと呼んだ)として初代「REBEL(レブル)」は誕生した。経済性・耐久性に優れた空冷4ストローク2気筒エンジンは最高出力21psながら、低・中速域から力強いパワーとフラットなトルク特性を持ち、軽量なボディ(車両重量147kg)との組み合わせによる軽快な走りで多くのライダーを魅了した。低シート高で足着き性が良く、通勤通学からツーリングまで幅広い用途で活躍したREBELの登場は、新しい価値観と楽しみ方を市場に知らしめた。その後のレーサーレプリカブーム全盛期でもその人気は衰えることがなく、90年代に沸き起こったアメリカンブームへとつながっていった。現在に繋がるホンダクルーザーの礎となったバイクと言っても良いだろう。


※初代レブルの車名表記は大文字の「REBEL」、2017年以降は「Rebel」となっています

2017 Rebel 250/500

2017年モデル Rebel 250(マットアーマードシルバーメタリック)

旧モデルが1996年2月のマイナーチェンジを最後に、約21年の時を経てその名が復活した「Rebel(レブル)」は同じプラットフォーム(車体)に250ccと500ccの異なる排気量を持つエンジンを搭載した世界戦略モデル。デザインコンセプトは「SIMPLE」「RAW(未加工の素材)」。レブルを印象付ける特徴的なフューエルタンクやくびれを持たせた(ナロー)スタイルのボディにワイド&ファットサイズの前後タイヤ、さらには車体構成パーツの多くをブラックに仕上げるなど、タフでクールなイメージを表現。エンジンは250、500ともに低回転域でもトルクフルで扱いやすく、高回転域まで気持ちよく伸び感のある出力特性で、エンジンのメカニカル音や心地よい排気サウンドと相まって、躍動的なパルスを感じることができる。軽量かつ690mmの低いシート高により、年齢や体格にとらわれず幅広い層のライダーが楽しめるパッケージは、初代レブルのパッケージを彷彿とさせる。

2020 Rebel 250/500

2020年モデル Rebel 250(マットジーンズブルーメタリック)

2017年の発売以来初となるモデルチェンジを受け、扱いやすさと乗り心地が向上。クラッチレバー操作がイージーになるアシストスリッパークラッチの採用とレバー形状の変更、前後サスペンションの仕様変更などが行われた。
他にもヘッドライト、ウインカー、テールランプ等の灯火類全てをLED化し、ギアポジションインジケーターをメーター内に追加するなどユーザーの欲しかった機能が追加となり、レブル250に至っては年間販売計画9,000台を上回るヒットを記録。

2020年モデル Rebel 250 S Edition(マットアクシスグレーメタリック)

さらに追加モデルとなる「Rebel 250 S Edition」が登場し、オリジナルヘッドライトカウルや、重厚感を演出するフォークブーツとフォークカバー、ブラックアウトされた車体のアクセントとなるブラウンのカラーシートが標準装備となっており、個性際立つスタイリングはメーカーカスタマイズ車とも言える。

2020 Rebel 1100

2021年モデル Rebel 1100 Dual Clutch Transmission (ボルドーレッドメタリック)

水冷4ストローク直列2気筒1,082ccエンジンを搭載したシリーズ最大排気量モデルが登場。フラッグシップモデルらしく各種電子制御を採用し、クラッチレバーとシフトチェンジの操作が不要でライディングがイージーになる「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」モデルもラインナップされている。シート高が低く軽量な車体+扱い易いトルク特性のエンジンの組み合わせはその他のレブルシリーズを踏襲するパッケージで、人が跨った時の人馬一体感がクールなプロポーションに加え、各部には高品位な表面処理や仕上げを施し、250/500以上にブラックアウトを徹底。エレガントでありながらもスポーティーさを兼ね備えたクルーザーがここに誕生した。ETC2.0車載器やグリップヒーター、クルーズコントロールなども標準装備で快適なライディングをサポートしてくれる。

Rebelの進撃はまだまだ続く・・・

250ccで産まれて、35年目に1100cc版が発売になるとは、1985年のHondaは思い描いていたでしょうか?


レブル1100は250cc版の成功がなかったら、おそらく産まれることは無かったのではないかと思います。レブルはまだ底が見えない奥深さがありますから、これからもきっとワタシたちを驚かせるモデルが登場することでしょう。


レブルに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。


興味が持てたらレンタルバイクでも良いので、一度乗ってみてください!

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