HONDA

HAWK 11(ホーク 11)は自分なりのかっこいいを追求できる乗り物、と語る33歳オーナーが教えてくれたHAWK 11の世界

発売から早くも半年が過ぎようとしているHAWK 11。

発売からすぐに納車された方はHAWK 11と様々な思い出を重ね、バイクライフを満喫しています。

今回ご紹介するのは初めての大型バイクとしてHAWK 11を楽しんでいるShotaroさん。 HAWK 11を起点に様々な世界が広がったといいます。

個性的なスタイルに惚れて即購入

ShotaroさんがHAWK 11と出逢ったのはコンセプトモデルが発表された時。

コンセプトの時点でロケットカウルに目を引かれ、市販モデルが発表されてすぐにお店に行って購入を決めたそうです。

「これまでも色んなバイクに乗ってきましたが、フルカウルやネイキッドが好きなスタイルでした。HAWK 11に出会う前まではCBR400Rに乗っていてそれがあまりにも壊れなくてハイテクだったのでホンダへの信頼感はありました。HAWK 11をひと目見た時、フルカウルでもネイキッドでもないんですが、この個性的なルックスがめちゃくちゃかっこよくて、実車を見る前に購入を決めました。」

そんなShotaroさんはデザイン業に務める33歳。 バイクとの出会いは18歳までさかのぼります。 水曜どうでしょうファンだったShotaroさんはスーパーカブシリーズを複数台乗り継ぎ、その後環境の変化もあり一度はバイクに乗らない時期がありました。

しかし弟もバイクが好きで、またバイク乗りたいと話していたところ弟さんのほうが先にCBR250Rを購入。 しばらく借りて乗っていたそうですが、自分のバイクが欲しいということでCBR400Rを購入しました。 ようやく手に入れた自分のCBRはカスタムしたりオールペンして色を変えてみたりと満喫していたそう。

そんな中HAWK 11と出会い、購入を決め、これを期に大型免許を取得します。

HAWK 11が来る前にレンタルで色々乗ってみた

HAWK 11が納車されるまでの間、Shotaroさんは自分のバイクの世界を広げるために、普段自分が乗らないであろうバイクをレンタルして乗ってみることに。 ずっと気になっていたCBR600RRに乗ったり、興味のなかったクルーザータイプのRebel250に乗ったり車種は様々。

レブルに乗ってツーリングに行った際、これまでアグレッシブにワインディングを走るのが楽しかったそうですが、レブルでのんびり直線を走りながら見上げた空があまりにも綺麗で涙が出そうになったといいます。

「それまでも色んなバイクの楽しみ方をしてきたつもりだったんですが、バイクによってはゆっくり真っ直ぐな道を走るだけでもこんなに感動させてくれるってことが驚きでした。HAWK 11に乗っている今でもその時の経験が活かされてより多方向なバイクの楽しみ方ができていると思います。」

ついに手に入れた理想のバイク

「上がりのバイク」と言われるHAWK 11がShotaroさんにとっては初の大型バイク。

納車されてからはHAWK 11で走るのが楽しくて納車から2日連続でツーリングに行き、600km走ったそうです。

「HAWK 11が納車されるまでの間にレンタルで大型バイクに乗ったことはあったんですが、リッター超えの排気量は無かったのでHAWK 11のあまりの加速感に驚きました。これが大型バイクか…と納車の余韻に浸りながら、色んな所へツーリングへ行きました。」

「速さでの感動もあったんですが、それよりもまずかっこいいなって。買ってよかったなと思いました。」

しかし流石に短時間で600kmも走るとHAWK 11の少しだけスパルタンな部分も見えてきます。

「長時間走ってるとポジションがちょっとキツイな、というのは思いました。走り終わった頃には体パンパンだったんですが、よく考えるとレンタルで乗ったCBR600RRよりもずっと楽で安心しました。CBR600RRは本当にスーパースポーツ(以下SS)って感じのバイクでツーリングとか考えてないのかなって思うくらい。HAWK 11もセパハンだし同じくらいキツイのかなと思ってましたが、実際はSSよりも全然楽で。バイク全体で見たらポジションはキツイ部類に入るかもしれませんが、体がHAWK 11に慣れるとキツさを感じずに走れるようになりました。」

またファッションもHAWK 11に合わせて変わっていった部分だといいます。

「最初は自分の格好はあまり気にせず乗っていたんですが、しばらく乗っていたら自分が思う理想のHAWK 11はライダーのファッションにもあると思ったんです。なので自分が一番HAWK 11に合っていてかっこいいなと思う服を探したりと、元からこういうジャンルは好きでしたが、HAWK 11に似合うファッションを探していく上で自分がなりたいカッコいいライダー像というのも確立されていったと思います。」

HAWK 11のお気に入りポイント

ShotaroさんがHAWK 11の気に入っている部分は大きく分けて2つあり、まずは特徴的なロケットカウルです。

「このカウルの形がめちゃくちゃ個性的で、ホークのキャラクターに大きく影響している部分だと思います。実車を見ずに購入しましたが、改めて実車を見ていてもほんとかっこいいカウルだなと思います」

もう一つはリアフェンダーに取り付けられている荷掛けフック。

「以前乗っていたCBRではよくリアに荷物を積んでキャンプツーリングに行ったりしたいたんですが、HAWK 11に乗り換えてからもリアフェンダーにある荷掛けフックのおかげでめちゃくちゃ積載しやすくて、今も変わらずHAWK 11でキャンプツーリングに行くこともあります」

相談できるお店がバイクライフを豊かにしてくれた

ShotaroさんがHAWK 11を購入したのはホンダドリーム名古屋守山。店長の伊藤さんとShotaroさんは年齢も近く、お客さんとしてだけでなくバイク仲間としてもツーリングに出かける仲だそうです。

以前のCBR400Rもこのお店で買ってメンテナンスはもちろん、カスタムの相談だったり、レンタルバイクを借りたりなど、バイクに関連する様々な相談をしながらバイクライフを楽しんでいます。

「バイクを買うだけではなく、ライダーとして色々教えてくれたり、自分の未経験の部分を相談して一緒に実現してくれるのでこのお店のおかげでここまで自由にバイクが楽しめていると思います。」

乗ってみると親しみやすいHAWK 11

「一応初回点検が終わるまではエンジン回し切ったりしないように気をつけて乗ってたんですが、初回点検が終わってからは、それまで以上に色んな場所をHAWK 11で走るようになりました。」

HAWK 11を街で乗ってみると、抜群のトルクでストップアンドゴーは意外にも楽々。 街中では3速くらいまでしか使わなくても十分流れをリードできるパワーを感じたそうです。

ポジションが前傾のため渋滞を気にしていたそうですが、いざ渋滞の中を走ってみると普通に走ることができ、最初こそ辛さはありましたが、慣れた今では渋滞でも楽に乗れるHAWK 11の乗り方を見つけたそうです。

「僕が思うにHAWK 11はポジションが結構重要で、タンク寄りで前に座るとストップアンドゴーの多い街中でも楽に走らせられるハンドリングになります。高速ではタンデムシート寄りの後ろに座ると安定感がグッと増して高速巡航が楽なハンドリングになるんです。微々たる差かもしれませんが、僕にとっては走るシチュエーション次第で微調整できるので、これに気づいてからは運転がもっと楽しくなりました。」

Shotaroさんが一番驚いたというのはロケットカウルの空力効果。 最初は飾りだと思って買ったそうですが、乗ってみるとしっかり防風してくれてスクリーンの内側に潜れば風はほとんど感じないんだとか。 おかげで高速を使った長距離ツーリングで丸一日走りきってもカウルなしのネイキッドとは疲れ方が全く違うといいます。

以前から走るのが好きだったワインディングもHAWK 11によって更に楽しみ方がもう一段深くなり、車重を感じさせないパワーでライディングを楽しんでいるそうです。

「大型バイクは250とかみたいにヒラヒラ軽快に走れないもんだと思ってたんですが、HAWK 11のワインディングは思っていた以上に軽快でした。確かに250に比べると車重は重いですが、その分エンジンのパワーがあるし、ポジションで調節すれば軽快にパタパタ倒して乗れるんです。前傾ポジションだと走ってる感があって気持ちいいのと、狙いを定めた思い通りの方向にバイクが向きを変えていってくれるので、HAWK 11ならではの楽しみ方ができています。」

今回取材陣の目の前で走ってくれましたが、初の大型とは思えないほど乗れていたShotaroさん。

コーナリングスピードの速さやバンク角など技術的な面というよりは、Shotaroさん自身がHAWK 11を乗りこなして飛ばす楽しみではなく、HAWK 11を操る楽しみを感じながら乗っているのが伝わってくるライディングでした。

HAWK 11を通じてバイクの魅力を伝えたい

休日はHAWK 11に乗ってどこか景色のいい場所へフォトツーリングに行くことも多いというShotaroさん。 写真を撮るために走る、というよりは走りたいから出掛けて帰るだけではもったいないので所々でHAWK 11のかっこいい写真を撮っているそうです。

「ツーリングで撮ったHAWK 11の写真をSNSにアップしたりもしていますが、僕自身でNFTを通じてバイクの持つ魅力を伝えるRMridersを運営していて、その素材として使ったりもします。」

「RMridersはデジタルアートであるNFTを通じてバイクの魅力を伝え、バイクに興味を持ってもらうために作ったものです。自分自身デザイン業をしているのでその知識を活かしてバイクの魅力を発信できないかとキャンプツーリングメディアのランタンライダーズを運営したり、HAWK 11に乗る前からそういった活動が好きで色々チャレンジしていました。 今は一番注目されているNFTを使った発信が凄く面白くて、ありがたいことにNFTを販売すると2,3分で完売するんです。今後はRMridersのNFTを全国展開、もっと上は海外展開まで目指していて、デジタルアートのNFTと体で乗ってリアルを楽しむバイクを繋げて大きなバイクイベントを開いてみたいと思います。」

元々クリエイティブなことが好きだったShotaroさんはHAWK 11で得たバイクの経験や、感じた楽しさをもっと多くの人に伝えようと様々な活動をされています。

これまでとは違ったバイクの発信の仕方をしていて、Shotaroさん自身もツーリング行くときは走る楽しさ、撮る楽しさ、発信する楽しさの3つが味わえてお得に感じているんだとか。

自分なりのカッコいいを極めたい

「ライダーには伝わると思うんですが、バイクに乗ってる時って自分の中で一番かっこいい瞬間だと思うんです。ライダーになっている時間は普段の自分とは少し違って、街のショーウィンドウに反射した自分を見てカッコいいな、と思うことってライダーならあるあるだと思います。僕の中で理想のカッコいいライダー像にHAWK 11はバッチリハマっていて、だから実車を見ずに購入するほど突っ走ったんだと思います。」

「HAWK 11は乗っていて楽しいバイクですが、バイク全体で見ると楽に乗れるマシンではないと思います。でもだからこそ、楽をせずに自分なりのカッコいいを追求できるバイクなのでそれも込みでカッコいいんです。HAWK 11のキャッチになっている「楽しさは数字じゃない」って言葉はまさにその通りだと思っていて、スペックなどを気にしたらSSのほうが高性能なんですが、僕はパワーが出ていて徹底的に速さにこだわったSSよりも、純粋にバイクに乗る楽しさを追求しているHAWK 11のほうが楽しく乗れるし、自分に合ってるんだと思います。」

HAWK 11を通じて様々な角度のバイクの魅力に気づき、それを自身が楽しむと同時に発信もしているShotaroさん。

まだまだここから大きく跳ねそうなHAWK 11のShotaroさん流のバイクライフを垣間見ることができました。

【文/佐藤快(外部ライター)】 【写真/渡辺昌彦】

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