みなさん、こんにちは!
全日本モトクロス PRブース担当です。
全日本モトクロスの面白さを色々お伝えしておりますが、今日はちょっとコアな目線でお届けしたいと思います。
スタートゲートは30台、つまり決勝に出れるのは30人
先ずは「予選」について、最近のIA1クラスは出走が30台に満たない為、予選=決勝スタート順決定戦になっていますが、その他のクラスは出走が30台を超える為、予選で決勝に進める30台を決める事になります。
出走が31台以上、60台未満なら、予選を2回行い、「上位15名ずつ」が決勝進出となります。
出走が61台以上、90台未満なら、予選を3回行い、「上位10名ずつ」が決勝進出となります。
という感じで、出走数が増えれば増える程、予選通過の門は狭くなっていきます。
リザーブライダーとは?
ここからは、予選60台未満、上位15位が予選通過する状況についての説明をいたします。
予選のA組、B組、それぞれのレースを終え、例えばA組の1位の方が、B組の1位になったライダーより
速かった場合は、
1番 A組1位
2番 B組1位
3番 A組2位
4番 B組2位、、、という順番になります。
A組の2位以下がいくら遅くても、関係なくA組、B組の順位順でスタートゲートを選ぶ順番が決まっていきます。
この時のA組16位が「リザーブ1」、B組16位のライダーが「リザーブ2」のライダーとなります。
リザーブライダーは、決勝進出30台のライダーと一緒に、練習走行を走る事が出来ます、
決勝進出ライダーが、予選レースで怪我をしてしまったり、マシンが壊れてしまい、決勝に出場できないなんて場合があります。
様々な理由で、スターティンググリッドが開いた場合、そのゲートを使用して、決勝レースに出走できるんです!

開幕戦 IA2クラスヒート2、リザーブ1となったT.E.SPORT根岸瑞生選手、この後1つグリッドが開き、レースに出走できました!
17位はノーチャンス、16位はチャンスを待つ権利が手に入ります!
写真のT.E.SPORT 根岸瑞生選手は予選の終盤、18位を走っていました、最終ラップに入る時に17位に上がり、16位のライダーとは2秒程離れていましたが、ここで根岸選手は渾身の走りを見せて16位でゴール!
ヒート1はリザーブ1のまま、出走できませんでしたが、ヒート2は1つグリッドが開いたので出走できました!
あきらめない姿勢が、決勝レース出場権を手繰り寄せたのです!
とは言え、レースに出れる事は少なく、、、、
今回の根岸選手はレースに出場できましたが、リザーブライダーが出場できる機会は少なく、バイクを用意してウエアを着てヘルメットを被って、ライバルがスタートするのをスタートゲートの真後ろで見ているだけで終わってしまう事がほとんどです。
予選落ちするのも悔しいでしょうが、ライバルが目の前で出走するのを見ているだけというのも、もっと悔しいでしょうね。ライダーはそんな悔しさをバネにして、次戦の予選通過を目指します!
スタートするライダーとの距離が近く、表情もすべてわかってしまうのがモトクロス、観戦される際は、決勝レースのスタートゲートの後ろで待つ、2台のライダーにも注目してみてはいかがでしょうか?