みなさんこんにちは
【フジガス】こと藤波貴久選手が、残念ながら 9月15日(水)、突然の引退発表をSNSで発表しました。
9月15日(水)、突然の引退発表をSNSに公開しました。
しかも週末に行われる、トライアル世界選手権 最終戦ポルトガル大会が最後の舞台。
これは、いちトライアルファンである、担当も本当にびっくりしました。
先日、41歳での最高齢優勝をお伝えしたばかりでしたから。

17歳で初優勝、41歳で34勝目を挙げる、どちらも最高記録でしばらく更新されることはないと思われます。
世界選手権に、26年間トップレベルで参戦
16歳で世界選手権参戦を開始、17歳で初優勝を挙げるなど、若手のホープとして成長していた藤波選手。
1999年から、5年連続ランキング2位となります。
立ちはだかったのは、チームメイトにして、7年連続世界選手権チャンピオンの「ドギー・ランプキン選手」

ドギー・ランプキン選手。大きな体躯を生かしたしなやかな走りは、アクセル全開を身上とする藤波選手とは対極といえる。
V7チャンピオンの偉大な背中を追いかけ続けた結果、2004年についにその時は訪れます!
日本人初、世界選手権、最高峰クラスチャンピオン
この年、初戦の日本大会で見事、連勝を飾った藤波選手、そのまま4連勝と勢いに乗りシーズン通算8勝を記録。
圧倒的な強さで、初の世界チャンピオンに輝きました!

2004年シーズンはまさにフジガスの年、圧倒的な強さでチャンピオン獲得
2021年現在、FIM世界選手権シリーズの最高峰クラスで、チャンピオンを獲得したのは、藤波選手ただ一人となります!
国別対抗戦にも、情熱を燃やしたフジガス
世界選手権はもちろん、年に一度行われるトライアル国別対抗戦、「トライアル・デ・ナシオン」においても多くの大会に参加。
黒山健一選手のお父さん(全日本トライアルチャンピオンの黒山一郎氏)が結成した「ブラック団」のメンバーとして幼少期からのライバルであった、小川友幸選手(Team MITANI Honda)と、黒山健一選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、
他に代わりが効かない、日本を代表する3名による戦いは、直近10年間では2016年と2019年に総合2位を記録!
日本を「トライアル強豪国」に押し上げていました。

2019年トライアル・デ・ナシオンの藤波選手。もともと大きな声で気合を入れてからセクションに入る藤波選手ですが、デナシオンの際の気合の入り方は更に上を行きます。
どんな名選手にも平等に訪れる「引退」の時
大会前に、以前チームメイトだったハイメ・ブスト選手がツイッターで、中学生の時の写真を公開、
そこには世界選手権を戦う、若き日の藤波選手がいました。
現在、世界選手権を戦うライダーが、子供のころから見ていた「フジガス」
まさか、自分たちが大人になってもまだ現役、しかも世界の超一流で居続けるとは思いもしなかったでしょう。
2021年9月19日、フジガスこと藤波貴久選手は
・最年少優勝記録(17歳)
・最年長優勝記録(41歳)
・最多参戦記録(355戦)
・・・数多くのアンタッチャブルレコードを持ったまま、引退いたします。
コロナ禍で、日本大会が中止になり、最後の雄姿を目の前で見ることができない事は、非常に残念ですが
私たちに、数多くの感動を与えてくれた、「フジガス」に心から感謝したいと思います、
26年間の世界選手権参戦、本当にお疲れ様でした。