走行中に前走者から飛んでくる泥、半端ないです!
みなさん、こんにちは
全日本モトクロスHonda PRブース担当です。
今回は、モトクロスライダーが走る上で、絶対に避けられない「泥」についてお話していきます。

レーススタート直後は、ご覧の通り、、、一般の方ではまっすぐ進む事も出来ない泥の中をフルスピードで走っています。当然前のライダーが巻き上げた泥で、視界は殆どありません、、、
まず、泥の飛ぶ勢いについてですが、排気量が大きくなればなるほど強くなります。
泥の中にまじっている小石も一緒に飛んできますので、コースによっては胸部プロテクターが無いと、痛いじゃすまない事も!
IA1クラスの450㏄の車両が飛ばす泥と石は、時にレースを中断せざるを得ないくらいのダメージ
(実際に指を骨折してしまいリタイヤなんて事も、、、)があります。
IA2クラス 大城選手の後ろ側も豪快な泥が飛んでいますね。
そんな危険な「泥と石の塊」を目に受けたら、それこそ失明の危険がある為、ライダーはゴーグルを装着しています。
晴れの日ですら色々と飛んでくるのですが、やはり問題はマディ(泥)コンディションの場合です。
最悪の場合、一瞬で視界がゼロになるなんて事も、、、
ゴーグルについた泥は、取るしかない
前が見えなければ、レースにならないので泥が付いたら取るしかありません
でも、指で拭いたりしたら、ますますひどい事になりそうな気がしませんか?!
実際に、レース中についた泥は、ふき取った位じゃまったく見えるようには成りません。
泥ごと、捨ててしまえばいい
レース前のライダーを見てみると、ゴーグルの脇に丸まったものがくっついているのが見えます。
これは「ティアオフフィルム」というもので、ゴーグルメーカーが1セット7枚から10枚くらいで
販売しているものです。

レース前のライダーは、こうしてティアオフフィルムを沢山つけています、マディレースの前だと、40枚近くつけている選手も!
視界が悪くなったら、これを1枚外してクリアな視界を取り戻します。
大城選手が外し方を紹介してくれています。
では、そのフィルム、いつ外すのか?って事になります。
モトクロスで全力疾走している時、ストレートで外すと振り落とされますし、コーナー(カーブ)なんて、それこそ出来ません!ので、、、
ジャンプ中にはがします
Honda Dream Racing HAMMERの小方選手は、大きなジャンプで飛んでいる最中にフィルムを剥いでいますね!
こんな感じでみんなジャンプ中にはがすので、ジャンプ台の周りはフィルムだらけになる事もあります。
更にひどい状態や、環境対策として使用する事もあります、その名も、、、
特にひどいコンディションの時は、普通に走っていてもこんな感じになります。

レディス竹内優菜選手、トップレベルの女子はホイール径の小さいCRF150R2でも、男子顔負けの豪快なライディングを見せてくれます。
ここまで酷いと、もう何百枚ティアオフがあっても足りませんし、走行中にそう何度も片手で走りたくはありません、、、、
モトクロスと違い、スキー場などで開催されるJNCCなどのクロスカントリー競技では、環境保護の観点からティアオフフィルムの使用が禁止されている場合もあります。
そんなレースで使用されるのが、、、、
ロールオフ
ゴーグルの上に、被せる形で使用(専用設計でゴーグル一体型のものもあります)するロールオフ。
左端に、ピンの様なものが見えると思いますが、ここを引っ張る事で、新しいフィルムが表れて、視界がクリアになります!

右側から新しいフィルムが出て、左側に巻き取られます。ごらんの通り、ドロドロになっても、一瞬でクリアな視界になります。
大城選手が、ロールオフについても説明してくれていますので、ご覧ください。
いかがでしたか?
大雨の中でも開催される全日本モトクロス選手権、コンディションが悪化すればするほど、ゴーグルの泥処理が重要になってきます。
選手によって、ティアオフフィルムを重ねて何十枚もつけていたり、ロールオフにしたり、色々と対策を練っていますので、
スタート前の選手を見てみるのも面白いかもしれませんね。
全日本モトクロス選手権は長い夏休み中ですが、ライダーは9月12日に開催される、D.I.D 全日本モトクロス選手権 第5戦、近畿大会に向けトレーニングを重ねています。
Hondaライダーをぜひ、応援しに会場へお越しください。
会場に来れない方も、YouTubeの「MFJ ライブチャンネル」にて、ライブ配信予定となります。
みんなでHondaライダーを応援しましょう!